哲学日記

存在の意味について、日々思いついたことを書き綴ったものです。 このテーマに興味のある方だけ見てください。 (とはいえ、途中から懐かしいロック、日々雑感等の増量剤をまぜてふやけた味になってます)

#邦画

「ミートボールマシン」と「寄生獣」

映画『寄生獣』予告編 寄生獣 セイの格率 【ベストマッチ #1】 [ Shinichi's Best Battle ] Parasyte -the maxim- Full 60FPS 寄生獣 セイの格率 【ベストマッチ #2】 [ Shinichi's Best Battle ] Parasyte -the maxim- Full 60FP 寄生獣 セイの格率 【ベス…

梶 芽衣子『修羅雪姫』

梶 芽衣子の代表作といえば『女囚さそりシリーズ』だとおもってたが、この『修羅雪姫』のほうがいいわ。映像に形式美がある。シンプルに復讐を描いて、見事に完成した娯楽作品だ。 これが天才タランティーノの頭を通って、もうひとつの単純な復讐劇『キル・…

車中生活者 死にゆく妻との旅路

悲惨な実話をもとにした映画 「死にゆく妻との旅路」 当時、新聞でこの事件を知った時の衝撃を忘れることができない。 男が保護責任者遺棄致死容疑で逮捕されたいきさつを簡単に伝える小さな記事だったが、それは ただならぬ過程が伴わなければ現れえない結…

「メイズ・ランナー3部作」と「しんぼる」

出口の無い迷路に追放される少年たち メイズランナー 映画紹介 あらすじ 「メイズ・ランナー 第1章」を観た感想。 おれはこの種の作品を、当然アナロジーとして観る。 正体不明の絶対権力者がいて、人間を迷路(メイズ)世界に放り込む。 迷路は階層構造で、…

『サンダカン八番娼館 望郷』にみる欲のむき出し

昔、映画館で観た『サンダカン八番娼館 望郷』 Sandakan hachibanshokan bohkyo 当時、自分の身体の内側からしきりに湧いてくるようになっていた欲望(性欲に象徴される、ひたすら生きんとする盲目の意志)に漠然とした不安ともの恐ろしさを感じていた。 そ…

神話的な WOOD JOB! 〜神去なあなあ日常〜

『WOOD JOB! 〜神去なあなあ日常〜』 (ウッジョブ かむさりなあなあにちじょう) 映画『WOOD JOB!(ウッジョブ)~神去なあなあ日常~』予告編 おれは、制作にテレビ会社がかんでる映画にろくなものがないと思っていて、これも昔見た時、オープニングにTBSの…

名優 市川雷蔵

何を演じてもダンディな市川雷蔵。 演技を離れた普段のこの人は、実直な公務員みたいに見える。演技中の大スター雷蔵とのコントラストがすごいのだ。 眠狂四郎は、以後何人もの俳優が演じたが、円月殺法というアホみたいな剣術の動作を、これほどかっこよく…

映画「他人の顔」

安部公房原作脚本の映画「他人の顔」。 当時中学生のおれは、映画館の看板のいわくありげな題名にひかれて観に行ったとおもう。 何を描いているのかさっぱりわからなかったが、感覚的にかなり面白かった。 何十年ぶりかに観なおした感想は 「コメディ?」 小…

はつかめの蝉

「はつか」といわれて、20日のことだとわからない。 「は」につられて「8日」だと、いまだにおもってしまう。 バカ自慢したいんじゃなく、事実なんだから仕方ないんだ。 「8日」のほうは「ようか」、これもいわれてすぐに何日のことかわからない。 おれ「…

映画「人情紙風船」

天才山中貞雄27歳の遺作『人情紙風船』 人間社会の貪瞋痴の不変性を、 正確に無駄なく描いているとおもう。 現代も薄っぺらい上皮を一皮剥けば、 なにひとつとして、変わっていない。 Humanity and Paper Balloons 人情紙風船 (1937) Sadao Yamanaka 山中 貞…

ゾンビ邦画 ライフ・イズ・デッド

邦画「ライフ・イズ・デッド 」 チープなゾンビ映画だと、全然期待せず寝っ転がって見始めたら、コレが意外な秀作だった。ディテールにリアリティがあり、それが全体を活かしている。 ブラックユーモアがしっかりきいてて笑える。 ライフ・イズ・デッド 原作…

立川談志 業の肯定

立川談志のYouTube音源をまとめて聴いている。 この人は「業の肯定」ということを説いていた。 戦争をやり世界を不幸のどん底に落とす強欲悪魔を撃退するには、平和のために大衆が大同団結できるわかりやすい共有思想が必要だ。 「業の肯定」は、悪魔の狂気…

能率と経済を人生に適用する連中は浅薄蒙昧の輩

YouTube映画を観る 『晩春』 昔レンタルDVDで観たが、YouTubeにアップされていたので、10年以上ぶりで観なおした。 初見は、話のテンポがあまりにも遅すぎるのに途中で退屈してDVD倍速で見飛ばした。特に印象も残ってない。 おれはその後10年のうちに心境が…

小津が映画「お早よう」で到達した日本思想

小津安二郎監督による37作目の作品『淑女は何を忘れたか』(1937年公開) What Did the Lady Forget? / 淑女は何を忘れたか (1937) (EN/ES/TR) この時期の小津作品には、まだ観客への迎合が残っている。 はっきり言ってしまえば、客を上から目線で見下してい…

邦画「羊とオオカミの恋と殺人」

『羊とオオカミの恋と殺人』本予告 始まり20分くらいで、男と女の役回りを入れ替えただけのよくある映画だなとおもって気楽に見てたし、ほぼ物語の常識範囲のハッピーエンドなのに、見終わった時、得した気分になっている。 何か予想を超えて奇妙な余韻が強…

人間も昆虫も実は同じだという洞察は良い。問題はその先だろ。

Bande-annonce: La Femme Insecte - にっぽん昆虫記 (1963) de Shohei Imamura 主役も脇も役者の演技はいずれも見事だし、名匠今村昌平監督は作品を完璧に仕上げている。 主演の大女優左幸子は同作品と『彼女と彼』で日本人で初めてベルリン国際映画祭女優賞…

アメリカ人の自我が神となった宗教

日米関係において、日本が昔も今もアメリカの真意をろくすっぽ読めずに大失敗する根本原因は、日本人がアメリカ人の宗教心にまるで無頓着なところにある。宗教大国アメリカには、「アメリカ人のアメリカ人によるアメリカ人のための一神教」末日聖徒イエス・…

苦を溺愛してる人が苦から逃れられるわけない。

(ブッダの真理の言葉 中村 元訳)より引用します。 汝の生涯は終りに近づいた。汝は、閻魔(えんま)王の近くにおもむいた。汝には、みちすがら休らう宿もなく、旅の資糧(かて)も存在しない。 だから、自己のよりどころをつくれ。すみやかに努めよ。賢明であ…

南岳懐讓

馬祖禅師の師は南岳懐讓禅師 説似一物即不中(せつじいちもつそくふちゅう) 悟りの世界を言語で言い当てることは原理的に不可能、 という意味だと思います。 (過去記事ショーペンハウアー編修1より関係部分を引用します) 概念で表わせないことを、直に言語化…

若い時、重い悲劇と受けとっていたことが、じつは軽い喜劇だったとわかるようになる。

就活は1年中だと言われながらも、この3月は今でも就活が活発になるから、いちおう「就活シーズン」と云っていいのかな。 ほのぼのヒューマン・コメディ3本「ぼくのおじさん」「オケ老人!」「何者」続けて観た。 3作3様に楽しかった。 このうち「何者」につ…

映画『赤い玉、』苦が苦聖諦に昇華できないとどうなるか

(Wikipediaより引用)あらすじ 大学教員に就きつつも映画監督である時田修次は、新作の撮影に臨んで行き詰っていた。時田は、愛人・唯の美貌に癒されながら脚本を練り、あくまでも経験に基づく作品を撮ろうと考えるが、そういった自分の生き方が、まるで映…

満島ひかり主演『海辺の生と死』

ついていけないでしょうか たとえこの身がこわれても 取り乱したりいたしません 過去ブログで、二階堂ふみ主演『この国の空』を観て書いたのと同じことをおもった。 これは反戦映画にはなっていない。しかし面白かった。と。 その理由も同じだ。 たとえば今…

不思議な平安。「他人=もう一人の自分」体験

もう40年以上昔になるが、まだ坐禅したことも瞑想したことなく、ヴィパッサナーという言葉さえ聞いたこともなかった頃、おれはおもいきり奇妙な体験をしたことがある。 それを過去記事で …人生の問題で非常に煩悶していて、それが限界に達した時、突然「自分…

映画『湯を沸かすほどの熱い愛』

ウィキペディア『湯を沸かすほどの熱い愛』よりストーリー 夫の一浩とともに銭湯を営んでいた双葉は、他ならぬ夫の失踪とともにそれを休み、パン屋店員のバイトで娘の安澄を支えていた。ある日職場で倒れ、病院で検査を受けると、末期ガンとの診断であった。…

映画「聖の青春」

いまGYAO!で 「聖の青春」が2020年1月3日(金) 23:59まで無料配信中です。 GYAO!タイトル情報より。 生きること。 1994年、将棋のプロ棋士・村山聖(さとし)七段は、将棋界最高峰のタイトル「名人」を目指し、15歳の頃から10年間弟子入りし同居していた森師…

『長い散歩』『後妻業の女』『永い言い訳』

『長い散歩』 とてもいいんだけど、ロマンチック過ぎるとこがちょっと嫌だ。 『後妻業の女』 面白いけど後の漫画版のほうがいい。 後妻業の女(プレビュー) 『永い言い訳』 水底が見えないのは深いからじゃなく、濁ってるからだ。 (過去記事編集再録)

もはや羞恥心も失い露骨に表白される共同妄想

いまさらですが 『おくりびと』 「おくりびと」 予告編 もうテレビで何度もやった国民的映画。 元ネタ本『納棺夫日記』は大昔読んだが、映画とはだいぶ違う印象だったとおもう(具体的内容はすっかり忘れたが) 国内外で多くの賞をとっただけあって、映画自…

読書の仕方

(ショウペンハウアー みずから考えること 石井 正訳)から引用します。 紙のうえに書かれた思想は、一般に、砂にのこる歩行者の足跡のようなものにすぎず、なるほど、その人のとった道はわかるけれども、その人が道すがら眺めたものを知るためには、だれし…

平和が消える一番明白なシルシ

過去記事で自分のことをこんな風に書いた。 おれは生まれついての馬鹿者で、あらゆる誘惑に簡単に翻弄されてしまう。 おれはなにをやっても中途半端で止めてしまう。意志の弱いヘタレ野郎で、すごく気が小さい。なのに、欲深だ。今まで犯罪は犯さずに済んで…

幸福だからといって 人生の問題が解決することは一切ない

おれは、星野 源 の『地獄でなぜ悪い 』が好きだ。これがあるから、「逃げ恥」を楽しく観れた。 昔「マトリックス」を映画館で観た。自分がこの世界に長年感じている違和感がエンタメで見事に表現されてることに感激した。星野 源『地獄でなぜ悪い』の病室は…