哲学日記

存在の意味について、日々思いついたことを書き綴ったものです。 このテーマに興味のある方だけ見てください。 (とはいえ、途中から懐かしいロック、日々雑感等の増量剤をまぜてふやけた味になってます)

2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

うまくいかなくても止めずにそれをヴィパッサナーし続ける

実行者の大半が、まともに3分すら続かない ヴィパッサナー実践 について。 よくいわれることだが、 昔の人が木をこすって火をおこす要領でやる必要がある。 やるなら完全に燃え上がるまで一気にやらないと結果は出ない。 ちょっと煙が出たくらいで休むなら何…

坐禅で沈思黙考はNG

テレビを見てたら、沈思黙考の反対は無念無想だと言っている。 一方で辞書によると沈思黙考の類語に瞑想が入っている。 坐禅は無念無想だが、一方で坐禅は瞑想だとされている。 すると沈思黙考≒瞑想≒坐禅≒無念無想だから、沈思黙考≒無念無想になる。 反対が…

俺妄想俺のもの妄想で狂ってる人達がポカンとなる話 映画「7年間」

【ストーリー】より引用。 2016年スペイン製作、Netflixで配信。 罪を犯した仕事のパートナー4人が、 刑務所に行く1人を選ぶために話し合いをする中で、 激しくも醜くヒートアップする姿を描いたワンシチュエーション・サスペンス。 監督は、ロヘル・グアル…

日本人が繰り返し嵌りこむドツボ

(仏説無量寿経巻下より引用)世人、薄俗にして 共に不急の事を諍(あらそ)う。(引用終) 沈むタイタニック号の中で、いつも通り椅子を綺麗に並べて、我が事成れりと満足している乗員のような人間が多い。ホールに1ミリの狂いなく椅子を整然と並べることに…

ブッダのことばスッタニパータ4  中村 元訳(岩波文庫)

生きものを(みずから)害してはならぬ。 また(他人をして)殺さしめてはならぬ。 また他の人々が殺害するのを容認してはならぬ。 世の中の強剛な、また怯えているすべての生きものに対する暴力を蔵めて──。 次に教えを聞く人は、与えられていないものは、何も…

ブッダのことばスッタニパータ3 中村 元訳(岩波文庫)

<ブッダのことば 第三 大いなる章二、つとめはげむこと 中村 元訳> 425 ネーランジャラー河の畔にあって、安穏を得るために、つとめはげみ専心し、努力して瞑想していたわたくしに、 426 (悪魔)ナムチはいたわりのことばを発しつつ近づいて来ていった。…

ブッダのことばスッタニパータ2  中村 元訳(岩波文庫)

全世界のうちで内面的にも外面的にも諸々の感官を修養し、この世とかの世とを厭い離れ、身を修めて、死ぬ時の到来を願っている人、──かれは(自己を制した人)である。 (ブッダのことばスッタニパータ516 中村 元訳より引用終) 最初の一句 内面的にも外面…

ブッダのことば スッタニパータ1 中村 元訳(岩波文庫)

あたかも、母が己が独り子を身命を賭しても護るように、そのように一切の生きとし生けるものどもに対しても、無量の(慈しみの)こころを起こすべし。…… 立ちつつも歩みつつも座しつつも臥しつつも、眠らないでいる限りは、この(慈しみの)心づかいを確っか…

迷信に身を任せて安楽…グロテスクな生き方

お守りは不安の泉~理性を育むと迷信は消える~スマナサーラ長老法話より …人が迷信に頼ることは、これからもなくならないと思います。皆、将来は不安です。 これから先、どうなるのかわからないのです。受験しても合格できるか、 商売しても繁盛するか、今…

悟りたいという慢心を活用する

おれが子供のころ ♪勝あつとおもうな~おもえば、負けよ~♪ という歌が流行っていた。 勝ちたいという欲を出すと負ける、という考えだ。 ところが最近は、これが逆になって、 現場では自分が勝った姿を頭の中で何度も思い描く 「イメージトレーニング」が流…

王に点を付けて玉にし、その玉にさらに点を付け意味不明にする

マハーシサヤドーと現代のヴィパッサナー瞑想法pdf 「質問15」より引用させていただきます。 gacchanto vaa 歩いているときは gacchamøti 歩いていると pajaanaati 知る。 歩いているときは歩いていると知らなければなりません。これだけです。 歩いていると…

身命を惜しまぬ修行は、苦行ではなく、中道だ。

ゴータマ・シッダルタ(後の釈尊)は釈迦族の王子として生まれたが、29歳の時、すべてを捨てて出家した。 以来、ウルベーラの森ですさまじい断食や苦行の生活を続けること六年におよび、骨と皮だけに痩せ衰えたが、結果は悲惨であった。 苦行は、結局、道…

あの悪夢が二度と現実になりませんように。

おれは、この前の戦争の記録を見て、大勢の著名な仏教者の戦争中の発言を知り非常に驚いた体験がある。 日本という小さなグループへの滅私奉公を説いている。この公が会社や国家に対する無私に過ぎず、実際には公でさえない。自己が曖昧だと公も曖昧になり、…

実写版「ハイジ アルプスの物語」

おれは日本のアニメでは、昔から 「アルプスの少女ハイジ」を偏愛してる。 だから実写版「ハイジ 」も見る気になった。 この物語に悪人は一人も出てこない。 ほんとに悪人は出てないか? デーテ叔母さんは、ハイジを自分の都合で捨てたり攫さらったりする。 …

究極のボケ防止は解脱、真の幸福も解脱のみにある

ブッダヴァチャナによるブッダの伝記「八十年、いまだ呆けず」 中部ムーラバンナーサ 12巻163頁192項より引用。 ブッダの言葉です。 サーリプッタ。「この人がまだ若く、真っ黒な髪をして、若さが溢れている間は 鋭く敏捷な智慧がありますが、この人が老いて…

自分の宗教を愛していても他宗教を尊敬せよ

「マザーテレサ 日々の言葉 いなます みかこ訳」9月3日のことばより引用します(青文字部分) この世界における核弾頭の存在は国家間に恐怖と不信を引き起こしています。 という切迫した状況下で真に恥ずべきは、宗教間でいつまでも咎めあって分裂していること…

ブッダの最高の智慧「無執着」を得るために、何をすればいいか

アメリカで流行ってるというので日本でも火がついたマインドフルネスブームも、 予想通り今ではすっかり下火になったようだ。 実のところ大多数の者がマインドフルネス瞑想を5分とまともに続けられないのだから 当然の結果だ。 マインドフルネス瞑想は、安定…

眠りたいとおもうと眠れなくなる←に働く一般法則。

今0時過ぎで、明日早朝から仕事があるとする。 一刻も早く眠りたいのだが、そう思えば思うほど目がさえてくる。 眠ることに集中する努力が、かえって眠りを妨げてしまう。 ところが、いますぐ眠りたいという執着から心が離れると、いともたやすく自然に眠り…

親鸞「廻心は一度切」と道元の批判の関係

他力信仰者に 一発菩提心を百千万発するなり(昨日の記事) の教えは必要がない。 そのことは絶対神信仰構造に最初から分離できない形で含まれているからだ。 だから親鸞は安心して 廻心といふことただひとたびあるべし と説くことができた。 「一発菩提心を百…

あたりまえすぎることはかえってわからない。

(釈尊は言われた) (現代語仏教聖典 釈尊編 11章3節)より引用します。 道に達するのは容易ではない。 然(しか)し道を得なければ、一層苦である。 この世に生まれた者は、必ず病み、老い、且つ死する。 苦には限りがない。 罪をつくって、生死を繰り返…

アスパラ、ピーマン肉適当巻天ぷら

豚小間切肉に昆布出汁醤油とからしで下味付け、天ぷらにした。 肉の天ぷらはおれの好物なのだ。 アスパラ、ピーマンも用意した。 揚げたてを台所ですぐ食べてるので文句なく美味しいが、別々に揚げるのが面倒になってきた。 アスパラとピーマンに肉を適当に…

布施は大小関係なし。まごころ で行うか そうでないか だけ

(釈尊が布施の功徳を語られた) (現代語仏教聖典 釈尊編 第六章第一節)より引用します。 世によく『私には他(ひと)に施(ほどこ)す財(もの)がない』という者がある。 然(しか)し、それはその人に財がないのではなく、真実(まごころ)がないのである。 どん…

サティがないと嘘の連鎖増殖が始まる

あることを、 ほんとはやりたくないけど やらざるを得ないところまで 追い詰められ 仕方なくやる。 これ自体は誰にでもよくあることで、 まあ善いも悪いもない。 しかし弱い人間は、 これきっかけで 嘘の増殖世界 へ落ちる恐れがある。 「これは自分の意志で…

円熟のスマナサーラ長老法話

スマナサーラ長老の法話はどれも素晴らしいし、最初から最高に素晴らしかったのだが、それでも最近の法話は円熟という感じがする。 究極の真理を究極の解りやすさで説いてくれている。 [法話(青字部分が長老のことばです)] 誰でも「私」という実感があります…

チーズ玉子カレーパン

ネットやスーパーのパンコーナーで紹介されている カレーパンのアレンジをおれもやってみた。 パン上部を切って生玉子とチーズを入れ レンチン→トースターでカリッと焼く。 1個目、半熟に仕上げてとろっと美味しいが、 ちょっと食べにくいな。 2個目はレンジ…

澤木老師のカウンターパンチ

サトリとは損すること。 マヨイとは得すること。 (禅に聞け 澤木興道老師の言葉 櫛谷 宗則編) 初めて聞いたときは「そんなばかな」と思ったが、これが存外当たってるわ。 大多数の人は、真理である無常も無我も、理解することを恐れ、嫌悪し、無視している…

映画『アフター・アース』

映画『アフター・アース』予告編 見習いレンジャーの主人公キタイに、父でありレンジャー最高司令官でもあるサイファが語りかける。 恐怖はまやかし、実在しない。恐怖がはびこる場所はたった一つだ。それは未来をおもう私たちの心。 恐怖を生むのは私たちの…

正月休みは呼吸瞑想「死ぬ前に死んでしまう」

おれは世捨てられ人で、正月休みはほぼ用事無訪問者無なので、 可能な限り朝からずっと(長く息を吐いた)(長く息を吸った)と呼吸瞑想に専念している。 ターン・プッタタート の法施図書室 ターン・プッタタート講義、あるいは法話 から引用させていただき…

不思議な平安。「他人=もう一人の自分」体験

もう40年以上昔になるが、まだ坐禅したことも瞑想したことなく、ヴィパッサナーという言葉さえ聞いたこともなかった頃、おれはおもいきり奇妙な体験をしたことがある。 それを過去記事で …人生の問題で非常に煩悶していて、それが限界に達した時、突然「自分…

死には「正反対」と言える二つの意味があり、ほとんどの人たちは否定的な方の意味だけしか見えてない

ターン・プッタタート法話「どうしたら死に見つからないか」より引用します。 今世界には平和がなく、ますます平和が無くなっているのは、世界の人がこれに興味がなく、そして「俺が死ぬ」死を望まないので、益々ひどい欲情の奴隷になり、ますます自分がある…