2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧
親鸞は教行信証で『大智度論』を引用して言っている。 「真実の智慧に依る」とは、その智慧はよく善悪を比較し区別するが、 識別はただつねに楽しみを求めるだけで、肝心の正しい道にはいっていかない からである。 (石田瑞麿 現代語訳) [原文] 「依智」と…
経過観察のためと担当医から云われ、今も3ヶ月に1度A市民病院口腔外科に通っている。 発端は2年以上前、近所の歯医者に行ったら、歯肉ガンの可能性が100%の否定はできないといわれ、紹介されたA市民病院で生検を受けた。 そして、抜糸と生検結果を告げられ…
[意志と表象としての世界] ブログ村キーワード (ショーペンハウアー「幸福について」第4章 橋本 文夫訳)より引用します。 年老いた暁には、身は老いても老いることのない労作に青春の力をことごとく打ちこんでしまったということくらい、慰めになるものは…
8月24日の記事「マインドフルネス」で、NHKスペシャル キラーストレス 第2回「ストレスから脳を守れ」の感想を書いた。 このNHKスペシャルと前後してガッテンでも関連番組をやっていた。 瞑想は疲れた海馬を休ませて、ストレスやボケを改善し健康に役立つ。…
アルボムッレ・ スマナサーラ長老「勝利の経」pdf 75頁より引用します。 「死なないのだ」という前提で、この世界ができている。それはまっかな嘘です。嘘を事実だとすることで、何一つもよいことが起こらないのです。起きたこともないのです。ですから、人…
過去記事に何度も書きましたが、おれには仏教とキリスト教の呼応関係を見つけて喜ぶマニアックな趣味があります。 ヒルティの言葉を(幸福論第二部「人間知について」草間平作・大和邦太郎訳)から、引用します。引用文中の強調は私です。青文字がヒルティ引…
おおむね平和な家庭の中でたいした波風もなく、親も長生きをし子供にも恵まれ、生活にも貧しさを感じない人達は、ブッダやイエスキリストや、あるいはトルストイや親鸞のことを内心どう感じるでしょうか。 リッチな生活と王位継承と妻子を捨て無一物の修行者…
Vanilla Sky - Intro Scene HD 1997年のスペイン映画「オープン・ユア・アイズ」はトム・クルーズが2001年「バニラ・スカイ」としてリメイクした。 オープン・ユア・アイズ(目覚めよ)の真の意味とは? 目覚まし時計の声でないくらいは誰でもわかる。 そん…
マルティン・ルターが嫌った「ヤコブの手紙」は、一時異端視され聖書から削除されたが、おれは好きです。(後に、正典に戻される) 自分を欺いて、聞くだけで終わる者になってはいけません。 (ヤコブの手紙1・22より 新共同訳) わたしの兄弟たち、自分は信…
昔、職場で「何を言ったかじゃなく、誰が言ったかで判断する人間は最低だ!」と怒ったことがある。 言う前から周りの反応は鈍重だろうと予想はついたが、それでも言ってしまうときもあった。 武田邦彦先生のエッセイ「何を言った」より「誰が言った」という…
韓国の名作映画「あやしい彼女」の中国版リメイクは『20歳よ、もう一度(重返20岁)』というセンスの悪すぎる題名にげんなりして見ずじまいだった。 それを、非常に遅まきながら、本日やっと見た。 韓国のオリジナルを超えた出来だとおもう。 重返二十歲『20…
ウパニシャッドと仏教は類似点が多い。 中でも『バガヴァッド・ギーター』の教えは共通点が多い。 バガヴァッド・ギーターは荘厳なるものの歌、の意で、人格神への信愛の道を説くヒンドゥー聖典です。 ブッダは永遠不滅の人格神を説かなかったので、根本的に…