哲学日記

存在の意味について、日々思いついたことを書き綴ったものです。 このテーマに興味のある方だけ見てください。 (とはいえ、途中から懐かしいロック、日々雑感等の増量剤をまぜてふやけた味になってます)

2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧

在宅出家 人生はかくのごとくシンプルだ

ターン・プッタタート家で出家する(在宅出家の仕方)より引用させていただきます。 雌鶏はね、卵を温める時しっかり温めるだけで、ヒヨコが生まれることを考えません。雌鶏は自然な方法で正しく卵を抱き、土を引っ掻いたり、卵を抱いたり、向きを変えたり、…

坂口安吾“堕落論”

NHK「100分de名著」は、伊集院光(司会)のファンでよく視聴してる。 以前坂口安吾“堕落論“第1回「生きよ堕(お)ちよ をやっていた。 NHK EPG番組内容を引用します。 戦前戦中の価値観の一切を否定し、そこから解放されるべきことを説く「堕落論」。坂口安吾…

不死人間伝説の正体

みな人の知り顔にして知らぬかな必ず死ぬるならひありとは(新古今和歌集 前大僧正慈円) この歌をほめて「人は必ず死ぬという誰でも知っているあたりまえのことを詠むのは案外難しい」といった評価がある。それは前提がちょっと違う、むしろ逆だろとおもう…

人は、死の事実を受け入れず、生き続ける嘘話に感動するほうを選ぶ。いつまでも生き続けたい自分を捨てないなら、いじめも戦争もなくならない。

以下の釈尊の言葉は、「なにをあたりまえのことをくどくどと」と思いたくなるほど、《誰でも知ってる事実》です。 この世における人々の命は、定相なく、どれだけ生きられるかわからない。惨ましく、短くて、苦悩に繋がれている。 生まれたものどもは、死を…

映画『コネチカットにさよならを』

『コネチカットにさよならを』予告編 - Netflix [HD] 無料ホームシアター【ストーリー】より引用 原作は、テッド・トンプソンによる2014年出版の同名小説。「着実な気質の土地」と呼ばれるコネチカット州にひっそりと佇む、通勤電車が走る高級住宅街。そんな…

ひとりで対談ごっこ 9回目

司会者 ここからは、世相を一刀両断にしてください。 現実主義者 無理だよ(笑) 司会者 じゃあ、悪口でもいいです。大悪口大会をやりましょう。ここに、犠牲者になってもらう相手をメモしてきたんです(メモを出す)えーっと、日本人、儒教道徳、女、政治、…

ひとりで対談ごっこ 8回目

仏教者 しかし、僕をやがて確実に襲い、僕が必ず従わされる「死ぬさだめ」は済んだことでもないし、なんとなく慣れていることでもない。 死ほど残酷なさだめはない。 恐ろしいもの(死)が確実にやってくるというのに、それが自分にとって何なのか、まったく…

ひとりで対談ごっこ 7回目

休憩終了。ひとり対談ごっこ再開します。 司会者 では、…「人間だけが持つ根源的不安」についての話から続けてください。 仏教者 平均人の不安は、単純に挫折の予感といいかえられる。 それは、もとは自分の肉体が不完全であることを知り、その事実が人間に…

ひとりで対談ごっこ 6回目

現実主義者 システム?それはどういう… 仏教者 昔、ケインズ経済学がもてはやされたころ、よく言われた冗談とも本気ともつかない話として、こういうのがあったのをみんな知ってるでしょう。 不景気な世の中で、失業者がなにもせずに生きてゆくわけにはいかな…

ひとりで対談ごっこ 5回目

現実主義者 本当にそう思って生きると、理性と感情は自己として最高度に澄み切ってくる。 世の中の何がつまらなくて、何が大切か、本当のところが明瞭に分かるようになる。 仏教者 それはぼくも、似たような体験がある。 世界がすっかり違ったふうに見えてき…

ひとりで対談ごっこ4回目

(この前、ワイドナショーで、古市憲寿さんが複数のイマジナリーフレンドとしゃべってると言ったら、周りが、古市やべえ奴的反応になった。 おれは普通に共感して、嬉しくなっちゃったけどね。 この対談ごっこなんて、まさにイマジナリーフレンドの会話だから…

映画『天才スピヴェット』

映画『天才スピヴェット』 全体がひとつの美しい詩のような映画だ。 映画『天才スピヴェット』予告編 Wikipedia「天才スピヴェット」ストーリーより引用。 モンタナの牧場で暮らす10歳の少年スピヴェットは、身も心もカウボーイの父と昆虫博士の母、アイドル…

ひとりで対談ごっこ 3回目

キリスト者 特に、世界の中で今の日本は相対的に平和ですからね。 平和な日本の中で生きる者の多くは「このように安定した社会で、不満をいうのは贅沢だ」とも思っている。 仏教者 彼らの認識は最悪ではないが、まだ低い段階に止まったままですね。 人の世は…