哲学日記

存在の意味について、日々思いついたことを書き綴ったものです。 このテーマに興味のある方だけ見てください。 (とはいえ、途中から懐かしいロック、日々雑感等の増量剤をまぜてふやけた味になってます)

「はま寿司 初夏の特選ねた祭り」坂口安吾「家康」

朝食は

玉子ベーコン新玉ねぎの具でホットサンド。

 

昼食は

今日(23日)から「初夏の特選ねた祭り」のはま寿司へ。11時の開店に合わせて家を出る。

大葉真いか握り

石垣貝

国産釜揚げしらす軍艦

 

 

 

 

 

 

一人客でもテーブル席を指定できるはま寿司。イヤホンで朗読.mp3聴きながら、広いテーブル席でゆったり過ごす。

坂口安吾作 家康【朗読】白檀


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 前田利家が死んだ夜、黒田、浅野、加藤などといふ朝鮮以来三成に遺恨を含む連中が三成を襲撃しようとした。三成は女の籠に乗つて浮田の邸へ逃げこんだが、更に家康の邸へ逃げこんできた。追跡してきた面々が騒いでゐるのを家康が玄関へ出て行つて、諸君の顔も立つやうにする、三成は政界から引退させるから助命させてやつてくれと頼んで引きとらせた。その夜更けに本多正信が家康の寝所へでかけて行つて、三成のことはどうお考へで、と尋ねると、家康は、アア今それを考へてゐるところだ、左様ですか、お考へ中となら別に申上げることもありますまい、と引下つてきたといふ。正信の考へでは三成を生かしておけば今に徒党を結んで反乱を起す。なまじひに今殺してしまふと、反家康党の反乱といふ一とまとめに敵を平げる火口を失ふことになるから、ここは生かしておいて反乱を起させる方がよいといふ考へ、それを家康に上申するつもりであつたが、家康が思案中だといふから、家康の思案なら自分の考へと同じところへ落ちる筈だと呑みこみよろしく引下つたのだといふ。こんな話は無論後世の作り話で、家康一代の浮沈を決する大問題を禅問答の要領で呑みこんでくるなどといふバカげた筈があるべきものではない。……
 三成は四面楚歌であるとはいへその背後には豊臣家があり、家康の党類は多いと云つても、その中のある者は反三成の故に家康に結ぶだけで、豊臣徳川となればハッキリ豊臣につく連中だつた。さういふ微妙な関係にあつて、三成にことさら反乱を起させてまとめて平げやうなどといふ利いた風な細工が自信満々でつちあげられるものではないので、家康には利いた風な見透しなどといふものはなかつた。彼はただ肚をきめてゐた。なるやうになれ、死ぬか生きるか。そして彼はともかく自分をたよつて逃げこんできた三成を殺すやうな小細工はできないのだ。うられた喧嘩は買ふが、逃げこんだ敵は殺すことができない。家康はまさしく温和で、モグリのできない人であつた。

 

安吾文学の特徴である「論理的に見通す眼力」が冴え渡ってる。

この安吾の天才は、信長道三秀吉如水に対しても存分に発揮されてる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(My Favorite Songs)

The Weeknd - The Knowing (Official Video)


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T.h.e. .W.e.e.k.n.d. ~ Greatest Hits 2024 Collection ~ Top 15 Hits Playlist Of All Time


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