哲学日記

存在の意味について、日々思いついたことを書き綴ったものです。 このテーマに興味のある方だけ見てください。 (とはいえ、途中から懐かしいロック、日々雑感等の増量剤をまぜてふやけた味になってます)

2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧

不純な動機の善行でも、やらないよりはずっとまし

直前の記事「悪い結果になる善行が四つある」は2007/3/8の記事の編集再録なんだけど、今は考えが少し変わった。 経典を読誦す、禁戒を受持せん、布施を行ぜん、繋念思惟せん(仏教を勉強する、立派な修行者をまねる、布施をする、専心瞑想する)。 とにかく…

悪い結果になる善行が四つある

親鸞聖人『教行信証』化身土巻に「涅槃経」の気になる教えが引用されている。 四つの善事あり、悪果を獲得せん。 悪い結果になる善行が四つある、というのである。 こういう善を実行してはつまらないわけだ。 何等をか四とする。 一つには勝他のためのゆえに…

黄金の七人

GYAO!で大ヒット映画「黄金の七人」を懐かしく観た。 3月11日まで無料配信されている。 たぶん中学生の時、地元の映画館で観たとおもう。 邦画にはない洗練されたおしゃれな感じに衝撃に近い感銘を受けたのを覚えている。 今見ると内容が幼稚すぎて、こんな…

映画「くじけないで」

映画「くじけないで」 苦しみの娑婆を100年も真面目に生きた人に、 このくらいのご褒美あってほしいよね。 主役の八千草 薫。 「ガス人間第一号」で観た若い時も凄い美人だったけど、おばあちゃんになっても美人のままだ。 『くじけないで』予告編 にほんブ…

骨を惜しまず修行することは苦行になる?

ゴータマ・シッダルタ(後の釈尊)は釈迦族の王子として生まれたが、29歳の時、すべてを捨てて出家した。 以来、ウルベーラの森ですさまじい断食や苦行の生活を続けること六年におよび、骨と皮だけに痩せ衰えたが、結果は悲惨であった。 苦行は、結局、道…

悟りたいという慢心

おれが子供のころ ♪勝つとおもうな。おもえば負けよ~♪ という歌が流行っていた。 勝ちたいという欲を出すと負ける、という考えだ。 ところが最近は、これが逆になって、自分が勝った姿を頭の中で何度も思い描く「イメージトレーニング」が流行っている。 勝…

女くどき飯

「女くどき飯」3話まで観た。 出てくる料理のチョー美味そうな食レポは「孤独のグルメ」をも凌駕したな。(高そうな店だから入れんけどね) 主役の貫地谷しほり、面白いし。 ところで、食い意地張ってる奴は悟れない。→おれ 女くどき飯 第1話 15 01 27 女く…

王に点を付けて玉にする

gacchanto vaa 歩いているときはgacchamøti 歩いているとpajaanaati 知る。歩いているときは歩いていると知らなければなりません。これだけです。歩いているときに歩いていると知ることが難しいでしょうか?難しくありません?難しくないのでこれをある人は…

坐禅用心記

瑩山禅師・坐禅用心記に「一息截断、両眼永閉の端的に向かって打坐」とある。 今、アーナーパーナサティ(呼吸の気づき)の中で、この教えを実行して効果があった。 坐禅用心記は、昔十代のころに読んで、一息截断、両眼永閉の端的に向かって打坐の一句が妙…

「苦は幸福の面をかぶる」スマナサーラ長老

…………………… お釈迦さまは欲の楽しみは、火に喩えているのです。火にいくら燃料を与えても、満足して消えることはないのです。燃えれば燃えるほど、危険性も増すばかりです。火に対しては、燃料をあげないことが答えなのです。欲に対しても、燃料をあげないこと…

初めて僧団追放の大罪を犯したスディナ

ブッダの教団にスディナという出家僧がいました。 ブッダは彼に言いました。 スディナさん。あなたは元の妻と同衾していると聞きましたが、事実ですか。 「スガタ様。事実です」。 …………………… 無益の人! 愛欲を捨てる方便を、いろんな角度から教えたでしょう…

究極のボケ防止は解脱

「八十年、いまだ呆けず」ブッダヴァチャナによるブッダの伝記 中部ムーラバンナーサ 12巻163頁192項 ブッダの言葉。 サーリプッタ。「この人がまだ若く、真っ黒な髪をして、若さが溢れている間は鋭く敏捷な智慧がありますが、この人が老いて群れの長になり…

「我」はバナナの木のようにからっぽ

「私が私の主義で反論すればブッダは恐怖で震え上がる」と大口たたいていたアッギヴェサナという男が、ブッダにコテンパンにされた話です。 アッギヴェサナさん。あなたはどう思いますか。「形(つまり体)が自分の実体」とこのように言うのは、あなたの威力…