哲学日記

存在の意味について、日々思いついたことを書き綴ったものです。 このテーマに興味のある方だけ見てください。 (とはいえ、途中から懐かしいロック、日々雑感等の増量剤をまぜてふやけた味になってます)

橋蔵の『月形半平太』

往年の娯楽時代劇

大川橋蔵主演『月形半平太』(東映/1961)

が今東映時代劇YouTubeで無料視聴できます。

 

概要欄から引用させていただきます。

月形半平太
【配信期間】2023/9/29(金) 16:00~2023/10/8(日)23:59
維新前夜の京洛を舞台に、薩長連合に命を捧げる勤皇の志士半平太をめぐり、祗園芸者の恋、見廻組の兇刃、同志の裏切りなど数々の波瀾が展開。美剣士・橋藏が魅せる激動巨篇。

 

当時小学生だったおれは、東映(と呼んでた近所の映画館)で観た。今日それを60年以上ぶりに観なおした。

月形半平太[公式] #中秋の名月特集 - YouTube

www.youtube.com

 

この映画、信じられんくらい怖い終わり方をしたのだ。当時小学5年生だったおれは、上映が終わっても足の震えがしばらく止まらず、席から立てなかった。

(正義の主人公があんなことになる?頭がおかしくなって死んだの……?)

強烈なショックを食らい、正直いまだこの時のトラウマが残ってる。娯楽時代劇の名作だが、子供が見る映画じゃなかったとおもう。

 

 

[231003追記]

この記事を書いた後で、たまたま市川右太衛門版『月形半平太』(1952年公開)を観た。

美空ひばり 1952(昭和27)年公開映画 「月形半平太」 - YouTube

www.youtube.com

 

原作(行友 李風)が同じなので、両作品とも大筋はぴったり一致してる。

ただ一つ、月形半平太の死にざまだけが決定的に違ってる。

橋蔵の半平太は周囲の声かけも聞こえず、正気を失った無残な姿のまま終わる。

おれはこの正気を失ったままのところが怖くてたまらなかったのだ。

対して、右太衛門の半平太は最期までしっかり正気を保ったまま、悲願の薩長連合が成ったことを確認し、みんなに別れを告げ、いっぱいしゃべって幸せに死んでいく。これなら小学生のおれが見てもちっとも怖くなかったろう。

しかしやっぱり、これじゃつまらんわ。

少々トラウマにはなったけど、橋蔵の『月形半平太』のほうがいいとおもう。

 

 

 

 

 

 

 

(My Favorite Songs)

Robert Palmer - Simply Irresistible (Official Video), Full HD (Digitally Remastered and Upscaled) - YouTube

www.youtube.com