哲学日記

存在の意味について、日々思いついたことを書き綴ったものです。 このテーマに興味のある方だけ見てください。 (とはいえ、途中から懐かしいロック、日々雑感等の増量剤をまぜてふやけた味になってます)

2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

映画『岸辺の旅』…誰も死んでない

邦画『岸辺の旅』 映画『岸辺の旅』予告編 失踪中に死んだ夫が妻のもとに帰ってきて「俺死んだんだ」と言い、夫の思い出の場所巡りを二人でする話。 『霊魂が不滅であるという考え方は、生ける人間の生命への執着と死者への愛着とのあらわれでありましょう』…

我かならずしも聖にあらず、彼かならずしも愚にあらず、ともにこれ凡夫のみ。

(聖徳太子 憲法十七条)より引用します。 忿[いかり]を絶ち瞋[いかり]を棄てて、人の違[たが]ふを怒らざれ。 人みな心あり、心おのおの執[と]ることあり。 彼是[ぜ]とするところすなはち我は非[ひ]とし、我是とするところすなはち彼は非とす。 我かならずし…

「ヴィパッサナー実践のための人生」に入れ替える

坐禅して仏になると言う馬祖に、師匠の南嶽は瓦を磨いて鏡にすると言う。 馬祖「瓦を磨いても鏡にならんでしょう」 南嶽「坐禅して仏になるのはどうなんだ」 坐禅を作仏の手段としてはいけない。ヴィパッサナーもおなじこと、手段ではない。 幸福な人生とい…

映画『鬼の棲む館』

邦画『鬼の棲む館』 天才谷崎潤一郎の戯曲『無明と愛染』の映画化。 鬼の棲む館(昭和44年) - プレビュー / Devil's Temple(1969) - Preview 【キャスト】 勝新太郎、高峰秀子、新珠三千代、佐藤慶。 【ストーリー】ネタバレ注意 強盗殺人を生業とする無…

邦画『彌勒 MIROKU』

邦画『彌勒 MIROKU』 謎の映画「彌勒 MIROKU」予告編其ノ一 「弥勒MIROKU」を観るのが目的で他に適当に選んだどうでもいい4本を一緒にレンタルしてきた。その4本全部観終わってから「弥勒MIROKU」を最後に観た。借りてきてから数日経っている。 誰もがおもう…

GYAO!で名作「母べえ」観れる

今GYAO!で名作「母べえ」を観ることができる。(28日まで) 何度も同じことを言って、くどいのは重々承知ですが、この映画はほんとに名作なので、昔観た人もよかったら再鑑賞してみてください。特に最後の数分を。 以下、くどいですが過去記事再録です。 母…

映画『ボクは坊さん。』

邦画『ボクは坊さん。』 お坊さんだって、普通の人間!映画『ボクは坊さん。』予告編 『ほぼ日刊イトイ新聞』の「坊さん。57番札所24歳住職7転8起の日々。」も拾い読みした。 第83回 長老に引導を渡す。より。 「その夜、枕経に行くと、 やはり長老は亡く…

このままだと、この先どうなるか

人間界においても弱肉強食は紛うかたなき事実だ。人間は残忍や姦詐を美徳とする屁理屈まで付け足す。 人間が抱えている最大の隠れたナンセンスは、自分は死んでも生きているんだという幻想をほとんどの人が抱いていて、殺す者と殺される者が、この幻想を共有…

妄念の外に別の心などない

横川法語。恵心僧都・源信大師のことば。 人間と生るること、大いなるよろこびなり。 身はいやしくとも、畜生におとらんや。 家まづしくとも、餓鬼にはまさるべし。 心におもふことかなはずとも、地獄の苦しみにはくらぶべからず。 世のすみうきは、いとふた…

ニーチェはショーペンハウアーを超えたか

現世否定はまちがっている。欲望否定も良くない。というのが昨今の流行だ。 今に始まった事ではない。 ソドムとゴモラの時代から、抑える力が弱まればいつでも飛び出してくる強力なバネ運動のように、繰り返されてきたのだ。 今回の流行は、ニーチェ哲学から…

やみくもに動いても

青春時代のおれは、とにかくじっとしていられなかった。やみくもに体を動かしたものだ。それが苦しみから必死で逃れようとする姿だったと、今はわかる。動くことでその目的に達することはないのだということも。 マイケルセンベロ。 「マニアック」 Michael …

人生に普遍的意味があるとすれば、それは何か

おれには、おれが生まれる前に死んだ兄がいた。 兄は赤ちゃんのまま死んだ。 兄は何のために生まれてきたんだろうと、折に触れて考えた。 昔おれに洗礼を勧めるキリスト教系の宣教師とよく議論していた。 ある時、おれは自分の考えを、神を信じる相手に合わ…

本当は過激な法然上人

法然上人のことば。 (黒谷上人語燈録15 禅勝房伝説の詞より引用します) 一(ひとつ)。現世をすぐべきようは、念仏の申されんようにすぐべし。 念仏のさまたげになりぬべくば、なになりともよろづをいといすてて、これをとどむべし。 いはく、ひじりで申さ…

前記事の補足。YouTube 「修証義 第一章総序」

修證義 第一章 総序 Shushogi General Introduction にほんブログ村 哲学・思想ブログ 仏教へ(文字をクリック)

修証義

(修証義 第一章総序より引用します) 因果の道理歴然として私(わたくし)なし 悪を造りながら悪に非(あら)ずと思い、悪の報(ほう)あるべからずと邪思惟(じゃしゆい)するに依(よ)りて悪の報を感得せざるには非ず。(以上) 世間では、悪と知らずにした過ちは…

発売元と製造元と販売元の違いとは?

ある北海道イメージ満載の乳製品パッケージの裏面をなにげなく見て気づいた。 販売元が北海道X株式会社。発売元が九州Y株式会社。製造元が大阪Z株式会社。 何これ…違いが分からん。 ググったら、 「発売元Y」が権利を持つ商品を「製造元Z」が作り「販売元X」…

最近干し野菜がマイブーム

さきほど近所の農家の奥さんに、立派なブロッコリーと椎茸をいただいた。感謝。 ブロッコリーはすぐ茹で半分食べる。残り明朝食用に冷蔵。 椎茸はカットして干す。 夜なのでひとまず空気清浄機の吹出口のうえで。 晴天に外で1日干せば良い感じになる。 最近…

人は死ぬが、自分だけは死なない

題に引かれて手に取った本。 副題に「防災オンチの日本人」とあるように、人間の防災心理に関して警鐘を鳴らした言葉だった。 しかし… 人は皆、普段から普通に「人は死ぬが、自分だけは死なない」と信じている。なにも防災に関してだけ、そうおもっているわ…

大きな湖水でも、飲みたいところから飲めばいい

(武者小路実篤著「維摩経」より引用) 佛教の譬え話に、或る旅人が渇えて水をのみたいと思ってやっと水のある處へ出たが、其處は大きな湖水だったので何處から水をのんでいいかわからないので、とうとう水をのまない内に渇え死んだと云うのがあるが、馬鹿馬…

テレビを消してラジオを聞く。

18時から単三充電池2本入れたトランジスタラジオ、ボリューム大き目で点け放しにする(NHK第1)。 満充電で何時間持つか確認する(災害時想定)のが当初の目的だったが、平時でもこの伝統の年寄スタイル案外アリかも。 最新情報をコンスタントに得られて、…