哲学日記

存在の意味について、日々思いついたことを書き綴ったものです。 このテーマに興味のある方だけ見てください。 (とはいえ、途中から懐かしいロック、日々雑感等の増量剤をまぜてふやけた味になってます)

架空座談

架空鼎談9

司会者 ここからは、世相を一刀両断にしてください。 現実主義者 無理だよ(笑) 司会者 じゃあ、悪口でもいいです。大悪口大会をやりましょう。ここに、犠牲者になってもらう相手をメモしてきたんです(メモを出す)えーっと、日本人、儒教道徳、女、政治、…

架空鼎談8

仏教者 しかし、僕をやがて確実に襲い、僕が必ず従わされる「死ぬさだめ」は済んだことでもないし、なんとなく慣れていることでもない。 死ほど残酷なさだめはない。 恐ろしいもの(死)が確実にやってくるというのに、それが自分にとって何なのか、まったく…

架空鼎談7

休憩終了。 ひとり鼎談ごっこ再開します。 司会者 では、…「人間だけが持つ根源的不安」についての話から続けてください。 仏教者 平均人の不安は、単純に挫折の予感といいかえられる。 それは、もとは自分の肉体が不完全であることを知り、その事実が人間に…

架空鼎談6

現実主義者 システム?それはどういう… 仏教者 昔、ケインズ経済学がもてはやされたころ、よく言われた冗談とも本気ともつかない話として、こういうのがあったのをみんな知ってるでしょう。 不景気な世の中で、失業者がなにもせずに生きてゆくわけにはいかな…

架空鼎談5

現実主義者 本当にそう思って生きると、理性と感情は自己として最高度に澄み切ってくる。 世の中の何がつまらなくて、何が大切か、本当のところが明瞭に分かるようになる。 仏教者 それはぼくも、似たような体験がある。 世界がすっかり違ったふうに見えてき…

架空鼎談3

キリスト者 特に、世界の中で今の日本は相対的に平和ですからね。 平和な日本の中で生きる者の多くは「このように安定した社会で、不満をいうのは贅沢だ」とも思っている。 仏教者 彼らの認識は最悪ではないが、まだ低い段階に止まったままですね。 人の世は…

架空鼎談2

キリスト者 しかし、人は昔いじめられた仕返しをしたいという欲だけで、そこまで愚かにならないと思うな。 現実主義者 もちろん多くの人達にとって当面の問題は、経済的悪条件からくる生存の不安が精神を萎縮させていることでしょう。 現代日本のように、じ…

ひとり鼎談ごっこ やってみた (架空鼎談1)

自分の、いくらか多重人格症気味の考えを整理するために、架空の人物を3人でっち上げて、脳内鼎談させてみることを思いついた。 登場するのは、 ①仏教者気取りの人。長いので略して仏教者。 ②キリスト者気取りの人。略してキリスト者。 ③現実主義者気取りの…

ひとりで対談ごっこ 9回目

司会者 ここからは、世相を一刀両断にしてください。 現実主義者 無理だよ(笑) 司会者 じゃあ、悪口でもいいです。大悪口大会をやりましょう。ここに、犠牲者になってもらう相手をメモしてきたんです(メモを出す)えーっと、日本人、儒教道徳、女、政治、…

ひとりで対談ごっこ 8回目

仏教者 しかし、僕をやがて確実に襲い、僕が必ず従わされる「死ぬさだめ」は済んだことでもないし、なんとなく慣れていることでもない。 死ほど残酷なさだめはない。 恐ろしいもの(死)が確実にやってくるというのに、それが自分にとって何なのか、まったく…

ひとりで対談ごっこ 7回目

休憩終了。ひとり対談ごっこ再開します。 司会者 では、…「人間だけが持つ根源的不安」についての話から続けてください。 仏教者 平均人の不安は、単純に挫折の予感といいかえられる。 それは、もとは自分の肉体が不完全であることを知り、その事実が人間に…

ひとりで対談ごっこ 6回目

現実主義者 システム?それはどういう… 仏教者 昔、ケインズ経済学がもてはやされたころ、よく言われた冗談とも本気ともつかない話として、こういうのがあったのをみんな知ってるでしょう。 不景気な世の中で、失業者がなにもせずに生きてゆくわけにはいかな…

ひとりで対談ごっこ 5回目

現実主義者 本当にそう思って生きると、理性と感情は自己として最高度に澄み切ってくる。 世の中の何がつまらなくて、何が大切か、本当のところが明瞭に分かるようになる。 仏教者 それはぼくも、似たような体験がある。 世界がすっかり違ったふうに見えてき…

ひとりで対談ごっこ4回目

(この前、ワイドナショーで、古市憲寿さんが複数のイマジナリーフレンドとしゃべってると言ったら、周りが、古市やべえ奴的反応になった。 おれは普通に共感して、嬉しくなっちゃったけどね。 この対談ごっこなんて、まさにイマジナリーフレンドの会話だから…

ひとりで対談ごっこ 3回目

キリスト者 特に、世界の中で今の日本は相対的に平和ですからね。 平和な日本の中で生きる者の多くは「このように安定した社会で、不満をいうのは贅沢だ」とも思っている。 仏教者 彼らの認識は最悪ではないが、まだ低い段階に止まったままですね。 人の世は…

ひとりで対談ごっこ 2回目

キリスト者 しかし、人は昔いじめられた仕返しをしたいという欲だけで、そこまで愚かにならないと思うな。 現実主義者 もちろん多くの人達にとって当面の問題は、経済的悪条件からくる生存の不安が精神を萎縮させていることでしょう。 現代日本のように、じ…

ひとりで対談ごっこ(一人四役)

自分の分裂気味の考えを整理するために、架空の人物を3人でっち上げて、対談させてみることを思いついた。 登場するのは、 ①キリスト者気取りの人。長いので略してキリスト者。②仏教者気取りの人。略して仏教者。③現実主義者気取りの人。略して現実主義者。…

架空対談25

キリスト者 「苦労は必ず報われる」って世間ではよく言うでしょう。こういう考えをどう思います? 仏教者 いい気なもんだって(笑) キリスト者 僕もそう思うんですよ。もっと技巧的表現で「若いときの苦労は買ってでもせよ」とかね。こういうのって、実際に…

架空対談24「女の決まり文句」

現実主義者 僕の辞書に「神」はないので、女は神の手というより、社会の有用な手におさまってしまってるように見える。 仏教者 男の側から見て不思議なのは、自分の身体が二つに分かれて赤子になるという、死生の理を悟るまたとない体験を与えられていながら…

架空対談23

現実主義者 歌の文句じゃないけど「後どのくらい傷つけば大人になれるのか。だけどわたしは耐えてみせる」なんて言います(笑) キリスト者 若い女の向上のイメージがそういうものなら、努力はすべて裏目に出てしまうかもしれない。 仏教者 ダメな男もこの種…

架空対談22

仏教者 そうですね、男が女を誘惑しようと目の色変えてるってのは、ていたらくもいいとこで、人類の負債はその分だけ増え続けることになる。人類の精神世界の決算は毎年、度外れた赤字続きで… 司会者 ちょっと待って、なんか男の悪口になってる。男3人集ま…

架空対談21

キリスト者 しかし、人間ひとりの精神の完成という観点から見ると、こんな有り様はやはり惨めな状態といわざるを得ないじゃないですか。若者のように身体を固くして、皺の中のしょぼしょぼ眼でジッと見入っていたんです、ばかばかしく誇張された男女の姿を。…

架空対談20

司会者 ここからは、世相を一刀両断にしてください。 現実主義者 無理だよ(笑) 司会者 じゃあ、悪口でもいいです。大悪口大会をやりましょう。ここに、犠牲者になってもらう相手をメモしてきたんです(メモを出す)えーっと、日本人、儒教道徳、女、政治、…

架空対談19

仏教者 しかし、僕をやがて確実に襲い僕が必ず従わされる「死ぬさだめ」は済んだことでもないし、なんとなく慣れていることでもない。 死ほど残酷なさだめはない。 恐ろしいもの(死)が確実にやってくるというのに、それが自分にとって何なのか、まったく知…

架空対談18

仏教者 (現実主義者を指して)あなたが休憩前に言ってたことですが、生まれて、ジタバタやって、わけも分からないまま死ぬ…(笑) 命ある者の運命はみなこの通りなんで、生命のこの自覚を強いられているのが、自意識を持つ人間の定めなんだと思うんだ。 キ…

架空対談17

休憩終了。架空対談再開。 司会者 では、…「人間だけが持つ根源的不安」についての話から続けてください。 仏教者 平均人の不安は、単純に挫折の予感といいかえられる。 それは、もとは自分の肉体が不完全であることを知り、その事実が人間にとって致命的な…

架空対談16

現実主義者 システム?それはどういう… 仏教者 昔、ケインズ経済学がもてはやされたころ、よく言われた冗談とも本気ともつかない話として、こういうのがあったのをみんな知ってるでしょう。 不景気な世の中で、失業者がなにもせずに生きてゆくわけにはいかな…

架空対談15

現実主義者 ところで、あなた達はなぜ死を恐れるのかな。 だれも死を経験していないわけでしょ。 ぼくがいるときは死はいない。 死がいるときはぼくはいない。 だから、心配ないって説もある(笑) 仏教者 そりゃだめだ。 そんな生悟りに落ちついていると、…

架空対談14

キリスト者 ぼくも聞いた覚えがあるけど…ちょっとさわりを歌ってみてよ。 現実主義者 えーっと、具体的な歌詞までは出てこないので、無理です(笑) みんな死ぬんだから、仲良くしろよ、と。 そう歌ってた気がする。 ま、うろ覚えなので、この話はこのくらい…

架空対談13

現実主義者 本当にそう思って生きると、理性と感情は自己として最高度に澄み切ってくる。 世の中の何がつまらなくて、何が大切か、本当のところが明瞭に分かるようになる。 仏教者 それはぼくも、似たような体験がある。 世界がすっかり違ったふうに見えてき…