人間と生るること、大いなるよろこびなり。
身はいやしくとも、畜生におとらんや。
家まづしくとも、餓鬼にはまさるべし。
心におもふことかなはずとも、地獄の苦しみにはくらぶべからず。
世のすみうきは、いとふたよりなり。
人かずならぬ身のいやしきは、
このゆえに人間に生まるることを悦ぶべし。…
妄念はもとより凡夫の地体なり。
妄念の外に別の心もなきなり。
臨終の時までは、一向に妄念の凡夫にてあるべきぞ…
妄念をいとはずして信心のあさきをなげき、こころざしを深くして常に
(惠心僧都 横川法語より)
※【名号】みょうごう
仏や菩薩の名。特に阿弥陀仏の名や「南無阿弥陀仏」の六字などをいう。尊号。徳号。
(大辞林)
※惠心僧都源信(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%81%B5%E5%BF%83%E5%83%A7%E9%83%BD参照
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(過去記事再録)