哲学日記

存在の意味について、日々思いついたことを書き綴ったものです。 このテーマに興味のある方だけ見てください。 (とはいえ、途中から懐かしいロック、日々雑感等の増量剤をまぜてふやけた味になってます)

映画『ボクは坊さん。』

邦画『ボクは坊さん。』


『ほぼ日刊イトイ新聞』の「坊さん。57番札所24歳住職7転8起の日々。」も拾い読みした。

第83回 長老に引導を渡す。より。
「その夜、枕経に行くと、
やはり長老は亡くなっている。

死んでいる。

人は死ぬんだと思った。」(引用終)

 この気づきは貴重だよ。人って自分のことだから。
この気づきだけは全力でスルー、の人がほとんどだ。おれが葬式に出ていつも異様に感じるのは、これだ。集合的無意識でやるから、そもそも自分達がスルーしてることにも気づかない。「知ってるわ、それくらい」と。無明だよ。

 日本の坊さんは在家にすぎない。
だからこの映画に、出家らしい話は端から期待してなかったが、意外に面白かった。
薄味ながら、出家のスパイスが効いてるからだろう。