哲学日記

存在の意味について、日々思いついたことを書き綴ったものです。 このテーマに興味のある方だけ見てください。 (とはいえ、途中から懐かしいロック、日々雑感等の増量剤をまぜてふやけた味になってます)

映画「ビリギャル」

 かなり前に話題になった映画「ビリギャル」
おバカな高2ギャルが慶大・総合政策学部に合格する話。


有村架純が“へそ出し金髪”のギャル姿披露 「ビリギャル」予告編映像 #Birigal #movie

 

本編


Phim Hay Ý Nghĩa Nhất Cô Nàng Xếp Hạng Chót Flying Colors ý chí vươn lên Vietsub Full HD




 ところで、以前omoriさんYahoo!ブログ「情報科が新しい授業のモデルになる」(Yahoo!が運営を止めて、今はYahoo!ブログにログインできませんが)にその慶大・総合政策学部の入試問題がとりあげられていて、これが面白かった。


問題 ①②③の命題から④が成立するか。

① K君は非論理的だ。
② ワニを操れるものは軽んじられることはない。
③ 非論理的なものは軽んじられる。     
 

④ K君はワニを操ることはできない。
 
 
 
 
 
 

(答 成立する。)
 
 
 
ビリギャルには難しいだろう。数学選択しなくて正解。
 
[参考]
 数学得意な人は、たとえば背理法など使って、次のように解く。

④を否定すると、④の否定と②から、K君は軽んじられることはない。
一方①と③から、K君は軽んじられる、となって矛盾。よって④は成り立つ。

鮮やか!

おれは国語の読解力で解いたので、人に説明できなかった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  (My Favorite Songs)
 
(過去記事統合増補編集再録)

 

脳で(言葉で)いくら考えても考えられないこと

 自然状態の人間には、いくら聞いても聞けず、いくら見ても見えず、いくら考えても考えられない事実がある。
それが自分意識=幻想という事実だ。

 

 以前大ヒットした娯楽映画「ドクター・ストレンジ」を見た人は多いだろう。


ドクター・ストレンジ 本編プレビュー映像

 
 

 

 上の「本編プレビュー映像」のすぐ後のシーンで、闇の魔術師カエシリウスは、主人公ストレンジを仲間に引き入れようと次のように熱弁をふるう。
すべては老い、すべては死ぬ。いつか太陽は消滅し我々の世界も滅びる。
だが暗黒次元は時間を超越している。我々の世界も、その一部になることで理想郷となり得る。美しい楽園に。永遠に生き続ける。誰もが等しく永遠の命を得る。…

…人は善悪で判断するが問題は時間だ。時間が全てを殺す

…世界は間違っている。
人が求めるのは永遠。だが時間が我々を縛る。時間は屈辱。死は屈辱
と。

 

 だから、時間こそ人間の真の敵であり、時間を超越する暗黒次元の神ドラマムゥによって永遠の命と幸福が得られる、と主張する。

 

 人間が自分は死ぬ定めだと本当に認めれば、人間は自由になり幸福になり世界は平和になるブッダは明解に説いているが、大多数の人々は大昔から今に至るまでずっと、これと真逆の幻想を抱いている。

 

すなわち、自分に死などありえない、自分は永遠に生き続けると妄信している。

 

 だから、たかがマーベルアメコミのセリフにも、あなたの心はざわついてしまう。自分の隠し事を鼻先に突きつけられた気分になるからだ。

 

 人間は死ぬ運命をごまかして生きている。

 

 沈むタイタニック号の中で、いつも通り椅子を綺麗に並べて、我が事成れりと満足している乗員のような人間が多い。
ホールに1ミリの狂いなく椅子を整然と並べることに心血を注ぐが、その努力は船が沈んだら意味がない。このことを深く考えないよう常に注意している。
本人は一所懸命頑張ってるつもりだが、ブッダはこの人間の生きざまを放逸怠けている)と断じた。

 

 死んだらあの世に引越して生き続けるというアホ話で自分をごまかすな。

 

俺、俺のもの」とは、いついかなる場合にも絶対両立できない。
大多数の人は「俺、俺のもの」が何よりも大事なので、自動的に死を無いことにせざるを得ない。
しかし、あたりまえのことだが死は並はずれて歴然の事実なので、この不条理きわまる妄想は常に強烈なストレスになり人間を圧迫している、たとえまるで自覚がなくても。

 

だから、必要なガス抜きとして、こういうコミックや映画が大いに受けるのだ。

 

 一時しのぎに過ぎないこの種のガス抜きを繰り返すと、やがて深刻な副作用を、つまりいっそうタチの悪いルサンチマン幻想を惹起する。
それが共通原因となってイジメ乃至戦争を結果する。
明らかな事実としてイジメ乃至戦争が一向になくならないのは、みんなでこの根本原因俺、俺のものを厚く庇護してるからだ。

 

過去記事「受動意識仮説 「自己をととのえよ」の意味 」で
人間は物事を自分で判断していると信じているが、それは幻想だ。
判断は五感の刺激と無意識反応でほとんど自動的に決定され、意識はその事後承諾と自己弁護しかしていない。
と書いた。

 

これについて、スマナサーラ長老が一人の女性の質問に答えたすばらしい法話がある。
法話:120430-03 無意識にジャッジしてしまう.mp3
を、試しに一度聞いてみてください。

 

 長老はこれ以上分かりやすく言えないほど端的明瞭に、自分意識=幻想の事実を語り尽くしている。
それでも大部分の人たちの脳には肝心のことは一言も届かない。
彼らの理性はあらかじめ「生きんとする盲目の意志」に強姦されていて、自律的に機能できなくなっているからだ。自己弁護の言い訳しかしない奴隷理性は、分かってないことでも、ぼんやり分かったふりをして話を有耶無耶にてしまう。

 

 賭けてもいい、いつか彼らの理性が自律的に働ける日が来たら、これほど明々白々な話が以前の自分はなぜちっとも分からなかったんだろうと、全員心の底からあきれることは確実だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  (My Favorite Songs)

 

 

(過去記事統合増補編集再録)

個人的大惨事(閲覧注意)

 こないだの健康診断で起きたこと。 

11時15分、検査項目最後のバリウム検査終了。渡された下剤3錠(標準量)と水飲む。帰宅。すぐトイレ、普通に出たが、バリウムはまったく出ない。説明読むと下剤は約7時間後に効いてくるとのこと。様子見るしかない。

 

下剤服用後7時間経ったが便意なし。23時前、微弱な便意。普通のうんこの最後にゆるめの白い物少し出る。まだ大半のバリウム体内に残ってるな。早く全部出したいので、「前回バリウム出づらくて難儀した」と申告して追加でもらっていた、下剤6錠全部を説明文参考に服用。

 

いつの間にか寝落ち。

 

朝8時前起床。(とうとう追加下剤も効かないまま日を越したか)落胆と不安。

ベッドから起きて、口を濯ぐため洗面所に歩いていく。

ここで尻に違和感。

そういえば微弱だが便意もある(ちょっと漏らしたか…)パンツおろして見ると、まさかの白いバリウムうんこ!

反射的に思った事が、松本人志の『放送室』で言ってたのはこれかあ!と。まっちゃんが自らあっけらかんとぶっちゃけてたことを、なるほどこれは寝てしまったら防ぐの無理だわと実感、初めて身をもって納得した。 


【松本人志】便秘薬が効き過ぎて“大惨事”『あぶら汗出ながら』

 

 それはともかく!急いで事後処理!

おれとしては、正直、うんこ漏らした失態より、バリウム全部出た安心感の方がずっと大きかった。

これは誰に気がねする必要のない一人暮らしの気楽さのおかげだ。

 

うんこ漏らしても一人

 

とはいえ、今後下剤飲んで寝るの厳禁!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 (My Favorite Songs) 

www.youtube.com

 

 

 

 

 

自殺と無我の悟り

 直前記事「人間が自分で自分を消去できる理由 」…この標題について、ちょっと補足を書いときます。

 

 自分で自分を消去できるといってもピンキリあるからね。
ピンは無我の悟り。キリは自殺です。

 

 自殺できることは、人間の尊厳の証明だ
 
という人がいる。

おのれのポンツクに気づかないばかりか、
さらにポンツク自慢するとはね。

 

自分をOSだと頭から決め付けてるくせに、
自分で自分を簡単にアンインストールできる矛盾に気づけよ。

それは、
おまえがちっぽけなアプリに過ぎない事実を証明してるんだよ。
 
 

 この事実があるから、
ブッダが模範的にやって見せたように、
OSのバグを修正し尽くして、ついには無我の悟りも可能になる
 
[注]OSのバグブッダはこのバグを貪・瞋・癡と言った。

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  (My Favorite Songs)
ムーディー・ブルース
「ロックン・ロール・シンガー」
 
 
(過去記事統合増補編集再録)

人間が自分で自分を消去できる理由

人間の自我は
 
OS(Operating System)
 
ではなく、
 
Application software
 
にすぎない。

 

「俺」(自我)は、
自分がOSだと思い込んで、
それらしく立ち振舞う
ちっぽけなアプリだ。
 
アプリにすぎない「俺」だから、
アンインストール(消去)できる。
 良くも、悪くも。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 (My Favorite Songs)
  ピンク・フロイド
『原子心母』
 
(過去記事統合増補編集再録)
 

映画「オールド・ボーイ」

オールド・ボーイ』(スパイク・リー監督)

日本の漫画『ルーズ戦記 オールドボーイ』が原作で、
韓国で映画化された『オールド・ボーイ』のハリウッドリメイク版。

  

 

 

 

 

 おれは基本的に他者に興味がない。たぶん生まれつきだ。

学校時代、生徒は虐める側と虐められる側に別れがちだったとおもう。
おれは身体が大きかったこともあって、虐められることはあまりなかったが、
仲間はずれにされて平気でいる強さはなくて、どちらかというと虐める側にいたとおもう。
相手の心の動きに関心が薄く、気づかず他人を傷つける言動をしてたとおもう。
虐められた人間の消えない悲しみと怨みの深さというものは、今でも想像の外だ。

そんなおれに、『オールド・ボーイ』は実に身につまされる映画だ。
 
 

 この映画に出てくる主要人物は、煩悩まみれの愚者ばっかだ。
しかしわれわれのぼんやりした日常世界も2倍濃縮すれば、こういうはっきりした味になる。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 (My Favorite Songs) 
 
 
(過去記事統合増補編集再録)

名作映画 キャビン(R15+)


映画『キャビン』予告編

 

 おれ的には名作映画に分類される

キャビン(R15+)【吹替版】

 

が、GYAO!で無料配信されている(今月31日23:59まで)

 

 

 

GYAO!より【あらすじ】を引用させていただきます。

 

夏休みに山奥へとバカンスへ出かけた大学生5人。古ぼけた山小屋の地下で見つけた謎の日記を読んだ時、何者かが目覚め、一人 、また一人と殺されていく。しかし、その裏に若者たちが「定番のシナリオ通り」死んでいくよう、すべてをコントロールして いる謎の組織があった。その組織の目的は? 若者たちの運命は―? その先には、世界を揺るがす秘密が隠されていた……。

(引用終)

 


【キャビン】モンスター大集合!

 

 

 

 

 今までに見たホラー映画はほとんど、喜んで怖がる子供達を当てこんだ他愛ないものばかりだが、

これはホラーには珍しい、ちょっと奥行きのある内容で、おもしろく観れた。