過去記事で次のように書きました。
『子孫存続について』
生命の実際は、(人間といえども)DNAレベルのプログラムが、そのつどの刺激に対して自動反応しているだけです。
質問
「一切皆苦の世界に、なぜ新たに(命を)生み出すのか?」
の答えは
「DNAプログラムの自動反応だから」
です。
人間は、その反応を自分の意志でしていると思いたいので、「子孫存続」「尊い生命」などという屁理屈を後付したのだと思います。
なぜなら、人間は生きるために意味と目的が必要だと感じるからです。
子孫存続等の概念は
「みんな背に腹は代えられぬ切なさのあまりから割り出した嘘であります。そうして嘘から出た真実であります。…
要するに生活上の利害から割り出した嘘だから、大晦日に女郎のこぼす涙と同じくらいな実は含んでおります。…
わが身が危うければどんな無理なことでもしなければなりません。
そんな無法があるものかと力んで居る人は死ぬばかりであります。
だから現今ぴんぴん生息している人間は皆不正直もの」
(引用は「夏目漱石 文芸の哲学的基礎」青空文庫から)
…この
確信犯的不正直
は、人類の知恵であって、ひとくちに悪いとはなかなかいえません。
※ 漱石の文章は、時間や空間という人間の持つ最根本観念について「大晦日に女郎のこぼす涙と同じくらいな実は含んでおります」が「背に腹は代えられぬ切なさのあまりから割り出した嘘であります」と説いたもので、だからまして子孫存続等の概念などはいうまでもないという趣旨で引用させてもらいました。
『人生の目的について』
私の個人的考えに過ぎませんが、人生は意味も目的もないと思っています。
そうなると(途中ははしょる)、釈尊の教えにしたがって修行する以外にとるべき道はいっさい残されていないと、やがて気づきます。
だから、この道を進むことが人生の唯一の目的だと言えば言えると思います。
(しかし、この道を進むことは容易ではないので、別の大いなる悩みと疑念が生じます。人生は甘くない)
(以上。過去記事からの引用終)
おれは、このブログで「人生に意味はない」と繰り返し書いてきました。
もちろん世間の良識と真逆のけしくりからん主張だから、
人前で口に出せば、バカにされ、不憫な子扱いされます(経験済み)
しかし、これは
仏教の基本的スタンス
なんです。
次の
佐々木閑の仏教講義「ブッダの教え 18」(「仏教哲学の世界観」第4シリーズ)
を観てください。
世間法と仏法は真逆です。
両方とも真実、ということはあり得ない。
どちらが正しいか、よく考えてください。
動画10:40頃から
「人生に生きる意味があるか」「命に尊厳はあるか」について
佐々木閑の仏教講義「ブッダの教え 18」(「仏教哲学の世界観」第4シリーズ)
(My Favorite Songs)
IMAGINE. (Ultimate Mix, 2020) - John Lennon & The Plastic Ono Band (with the Flux Fiddlers) HD
Queen + Paul Rodgers - Imagine (Live in Hyde Park)
「おまえはわたしがつくった」
そういう神がいることにしないと、
あなたは生きられないですか?
それなら、いじめも戦争も
けっしてなくならないでしょう。