芥川龍之介「或阿呆の一生」

朝食は、フライパンで白身をカリッと焼いて具にするだけの目玉焼きホットサンド。これが不思議に美味だ。

と、柿。

昼食は、はま寿司へ。

今日食べながら聴くmp3は

半世紀以上昔、受験向け出版で有名な旺文社の文庫で読んだ「或阿呆の一生」

中学生のある日、国語の勉強のつもりだったか何の気なしに「或阿呆の一生」を読みはじめ、人生が変わる影響を受けた。旺文社文庫に芥川晩年の鬼気迫る作品が含まれてたことは、今でも不思議だ。

当時のおれは無邪気な少年だった。
老いや死は言葉としてのみかろうじて知ってるだけで、その実際の恐ろしい意味は知らなかった。そしてもちろん、知らないという事実にも気づいてなかった。

そんな時に、この「或阿呆の一生」を読んで、自分の考え方感じ方が我慢できないほど浅はかだと痛感した。

生れて初めて、自分の頭をもっと深みのあるものに変えてくれるよう、真剣に神に祈った。

願いはあっさりとかなえられた。

いつの間にか、おれは以前の無邪気さを失ってた。
引き換えに、わずかばかりのセンスが身についた。

今思えば、信じられないほど愚かな願いを神にしてしまったものだ。

帰宅。

夕食用に、蒟蒻の照り煮を作る。

板蒟蒻数パックをまとめて茹でてアク抜きして、裏表ぶっちがいに切目を入れて、出汁で煮る。

沸騰したら落し蓋して弱火でじっくり煮ふくめる。

食べる分だけ甘辛照り煮にする。

それと、ラ・ムーの「満福にぎり寿司」298円。

（My Favorite Songs）

哲学日記