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第9鉱山 〜地下3000mからの脱出
GYAO!情報より引用させていただきます。
地下3000mの坑道、メタンガス爆発直前!
米国アパラチア鉱山の第9炭鉱。炭鉱夫のジークと仲間たちが巨大な掘削機械を用いて石炭の採掘作業を行っていたところ、地中にたまっていたメタンガスによる爆発が発生する。外の雷により地下の電源装置から飛び散った火花がメタンガスに引火、大爆発を引き起こしたのだ。仲間の多数が死に絶え、生き残った数名も出口が陥落したために奥へと逃げるしかない。さらに押し寄せる地下水、やっとたどり着いた避難スペースにもあるはずの備蓄が全くない。酸素マスクの残量はわずか1時間。極限の状況下でジークたちは究極の判断を迫られる……!
2 MILES BELOW Official HD Trailer (2019)|| Upcoming Thriller Movie - YouTube
映画冒頭「炭鉱夫の祈り」で歌われる。
♪目が覚めるたび 神よ 俺たちは思い知る
向かう場所はただ一つ 地獄のような穴だと♪
おれは、過去何度も記事にしてるが、多くの映画を
監禁されている状態、閉ざされた壁のなかに生きる状態
のアナロジーとして観てしまう強い個癖がある。
この「第9鉱山 〜地下3000mからの脱出」は、アナロジーなどではなく、直接の閉ざされている状態の事実を描いてるとみるのが普通だろう。
しかし、おれには、自然にアナロジーに観えてしまうのだ。
今まで、そのように観た映画は、
「マトリックス」「しんぼる」「メイズ・ランナー」「SAW」「海底47m」「ヴィレッジ」「ゲーマー」「エンジェル ウォーズ」「オールドボーイ」「トゥモロー・ワールド」「10 クローバーフィールド・レーン」「出口のない海」「陸軍中野学校」「にっぽん昆虫記」「死にゆく妻との旅路」「ライフ・イズ・デッド」「飢餓海峡」「金子みすゞ物語」「大脱出」「ザ・タンク」……
と数えきれないほどある。
ある映画の物語では謎の監禁エリアに閉じ込められ、別の物語では海底や地底に閉じ込められ、あるいは過去や未来社会の様々な拘束状況に閉じ込められたりしてるのだが、それらすべてが、おれには、
人間を生まれながら閉じ込めてる、ずっと本質的なシステムの、縮小アナロジーにすぎないと感じられる。
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おれの頭の中にあるイメージだと、
人間が監禁されている部屋は2重3重~X重構造になってる。
監禁部屋からやっと脱出しても、それは一つ外側の監禁部屋に入ったに過ぎないのだ。
そして、そのもっとも外側で、
人間は
「生きんとする盲目の意志」世界
に閉じ込められてる。
貪瞋痴のバグに翻弄される
いかれたシステム内
から脱出できず悶え苦しんでる。
(ブッダはここから脱出した)
だから、ほんとはおれに限らず誰もが、閉ざされた壁のなかに生きる物話を、潜在意識レベルでは他人事とおもえず、強く魅かれるのだとおもう。
ひたすら生きんとする盲目の意志に支配されてる人間は、地獄に生れても、地獄に生れて良かったと言う。娯楽映画とはいいがたい単調で重い物語だが、見ごたえがありました。お勧めです。
(My Favorite Songs)
The Clovers - Love Potion Number Nine - YouTube
(過去記事再録)