哲学日記

存在の意味について、日々思いついたことを書き綴ったものです。 このテーマに興味のある方だけ見てください。 (とはいえ、途中から懐かしいロック、日々雑感等の増量剤をまぜてふやけた味になってます)

ヒア アフター

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ヒア アフター」下佳作

 こういう死後世界の物語を見ると暗澹たる気持ちにさせられる。80歳超えたクリントイーストウッド監督は「死後の世界…この作品を撮ってる間は信じてるつもりだが…実際のところは正直よく分からないな」と言っている。気楽すぎる。作品としては上手くできてるから、なおさら問題だ。
肉体が死んだ後も生き続ける魂…「不滅の自我」があると主張しているわけだが、そんなものはない。
「死者の生存」は、昔からストーリーテラーの便利アイテムの一つとして常に重宝されているが、その社会に及ぼすとてつもない害毒に関心がはらわれることはほとんどない。