グラン・トリノ
「グラン・トリノ」上佳作
主人公の老人ウォルト・コワルスキー(クリント・イーストウッド)は、曲がったことが大嫌い。見るもの聞くものすべてが気にくわず、相手かまわず怒鳴り散らし、周りはもちろん家族親戚からさえ変人扱いされ嫌われている。その上、元気そうに振舞っているが、末期肺癌で余命幾ばくもない身だ。
その老人ウォルトと隣家の不良少年タオとの間に、ふとしたことから奇妙な友情がうまれる。タオを町の不良グループから救うためにウォルトは自分の命を捨てる決意をする。
気骨のある老人が死期のせまった自分の身体を投げ出して、善人2人と愚人5,6人の人生をましな方向に捻じ曲げたのは上手な選択かも。こういうの「死に上手」っていうのかな。