より引用させていただきます。
キリスト教の「七つの大罪」をモチーフにした連続猟奇殺人事件と、その事件を追う刑事たちの姿を描いたサイコ・サスペンス。先鋭的な映像センスと、ノイズを活用した音響により、シリアスかつダークな独特の世界観を描いている。
4週連続で全米興行成績1位に輝いた大ヒット映画…
おれの記憶では、犯人が撃ち殺されて画面がズーム・アウト…で、この映画が終わるはずだった。
ところがその後に、非常に重いナレーションがあった。
おれは今日まで、それを完全に忘れていたことがわかった。
そのセリフは、
つまり、事態はより厳しくて
この世界は最悪だ
だから戦うしかない
だから戦うしかない
or
この世界は最悪だ
だから戦う価値がない
の2択だが、
これからも生きていくなら
無理でも前者を選べと云っていたのだ。
当時のおれは、この過酷な結論を恐れ、自分の記憶を消去するという姑息な対応をしたようだ。
人間の無意識は、こんなその場しのぎの忌避策を常用している。
(過去記事統合増補編集再録)