哲学日記

存在の意味について、日々思いついたことを書き綴ったものです。 このテーマに興味のある方だけ見てください。 (とはいえ、途中から懐かしいロック、日々雑感等の増量剤をまぜてふやけた味になってます)

映画「セブン」この世界は最悪だ だから戦うしかない


 数十年ぶりかで観なおした
往年の名作映画「セブン」
 

ウィキペディア「セブン」

より引用させていただきます。

 

キリスト教の「七つの大罪」をモチーフにした連続猟奇殺人事件と、その事件を追う刑事たちの姿を描いたサイコ・サスペンス。先鋭的な映像センスと、ノイズを活用した音響により、シリアスかつダークな独特の世界観を描いている。

4週連続で全米興行成績1位に輝いた大ヒット映画…

 

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 おれの記憶では、犯人が撃ち殺されて画面がズーム・アウト…で、この映画が終わるはずだった。

ところがその後に、非常に重いナレーションがあった。
おれは今日まで、それを完全に忘れていたことがわかった。

 

そのセリフは

 ヘミングウェイが書いてた。
「この世界はすばらしい。
戦う価値がある」
と。
後の部分は賛成だ。
 
であった。

 

 
 
つまり、事態はより厳しくて

この世界は最悪だ
だから戦うしかない

or

この世界は最悪だ
だから戦う価値がない

の2択だが、
これからも生きていくなら
無理でも前者を選べと云っていたのだ

 

 

 当時のおれは、この過酷な結論を恐れ、自分の記憶を消去するという姑息な対応をしたようだ。
 
人間の無意識は、こんなその場しのぎの忌避策を常用している。
(そのせいで、次第に自分で自分を袋小路に追い込むのだが)

…自殺したヘミングウェイも、せめてこの世界はすばらしいと想っていたかったのだろうか。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
(My Favorite Songs)

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(過去記事統合増補編集再録)