孤独は、すぐれた精神の持ち主の運命である
(ショーペンハウアー『パレルカ-ウント-パラリポメナ』)
いやあ、すぐれた精神の持ち主だけの運命じゃないだろう。
人間は誰もが孤独だ。例外はない。
孤独は、人間に生まれたものの運命だ。
ただ、すぐれた精神の持ち主は、自分を偽ることを潔しとしないので、この事実にはっきりと気づく。
気づいても、めったなことで状況は好転しない。
もちろん
気づかなければ、
100%変わらない。
気づいても気づかなくても、たいてい結果が同じなら、嫌な思いはしたくないという反応が非常に多くおきる。
だから、大多数の人間はうっかり嫌な真実に、はっきり気づかないように互いに助け合う。
人間が、
さのみ他人を好んでいないのに、群れたがる
のは、まさにそのためだ。
そして、共同錯覚世界の住人になっていく。
しかし、残念だが、そこに救いはないのだ。
(My Favorite Songs)
(過去記事統合増補編集再録)