哲学日記

存在の意味について、日々思いついたことを書き綴ったものです。 このテーマに興味のある方だけ見てください。 (とはいえ、途中から懐かしいロック、日々雑感等の増量剤をまぜてふやけた味になってます)

日本人が繰り返し嵌りこむドツボ

仏説無量寿経巻下より引用)
世人、薄俗にして共に不急の事を(あらそ)う。

(引用終)



 沈むタイタニック号の中で、いつも通り椅子を綺麗に並べて、我が事成れりと満足している乗員のような人間が多い。
ホールに1ミリの狂いなく椅子を整然と並べることに心血を注ぐが、その努力は船が沈んだら意味がないことに考えが及ばない。

この従業員は、無意味な精密さはあるが正確さがない。

日本社会では、この従業員のような行動をして互いに褒めあっている場合がしばしばある。

「正確さ」と「精密さ」の区別は、人生において非常に重要だとおもう。

みんなが狭い範囲で適応していくと(周りの人間と違わないように神経をつかっていると)、無意味な精密さだけが研ぎ澄まされていく不正確な社会になる。

その結果、きわめて滑稽なことがまじめくさって行われているのに誰も変だとおもわない。

沈みゆく船の中で椅子を整然と並べる乗員のように。


人間は死ぬ運命を
ごまかして生きている。


口先で「わたしもいずれ必ず死ぬと知ってるさ。そんなの常識だよ」と言うが、本心は「魂は死なない。これも常識」と固く信じて生活している。

本人は一所懸命頑張ってるつもりだが、
ブッダはこの人間の生きざまを
「放逸(怠けている)」「放逸の人は死人に等しい」と断じた。

生きざまの根っこが腐ってるからだ。


死んだらあの世に引越して生き続ける
というアホ話で自分をごまかすな。



一たび人身を失いつれば、
万劫にも復せず。

親鸞 顕浄土真実教行証文類・行 楽邦文類)






 iPS細胞の開発者山中伸弥教授のモットーは「VW」。
Vは「Vision」、Wは「Work hard」。
「Work hardは得意だがVisionがない人が多い」と。
仏教徒Vision滅苦であり、Work hardは日々の不急の事ではなくヴィパッサナーだ。






放逸怠けている)」→https://rdsig.yahoo.co.jp/blog/article/titlelink/RV=1/RU=aHR0cHM6Ly9ibG9ncy55YWhvby5jby5qcC9jeXFuaDk1Ny81NzAxNDM0MS5odG1s


放逸の人は死人に等しい」→https://rdsig.yahoo.co.jp/blog/article/titlelink/RV=1/RU=aHR0cHM6Ly9ibG9ncy55YWhvby5jby5qcC9jeXFuaDk1Ny81ODM5NDk0Mi5odG1s


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