哲学日記

存在の意味について、日々思いついたことを書き綴ったものです。 このテーマに興味のある方だけ見てください。 (とはいえ、途中から懐かしいロック、日々雑感等の増量剤をまぜてふやけた味になってます)

俺俺のもの妄想で狂ってる人達がポカンとなる話 映画「7年間」

【ストーリー】より引用。
2016年スペイン製作、Netflixで配信。
罪を犯した仕事のパートナー4人が、
刑務所に行く1人を選ぶために話し合いをする中で、
激しくも醜くヒートアップする姿を描いたワンシチュエーション・サスペンス。
監督は、ロヘル・グアル。
ある休日の土曜日、女性ひとりを含む4人の共同経営者が
お洒落なガレージ風のオフィスに集まってきた。
彼らの会社は、今まさに創立以来の危機に直面していた。
それぞれスイス銀行に口座を持つ4人は、
脱税した黒い金を私的にプールしていたのだが、
それを国税局に嗅ぎつけられてしまい、月曜日に強制捜査が入りそうな見込みだという。
しかも、悪質な犯罪のため罰金を支払っても解決できず、
逮捕者は懲役7年を覚悟しなくてはならない。
かくして、緊急会議を開いた彼らがたどり着いた結論は、
4人のうちひとりがすべての罪を被り、他の3人と会社を守るというものだったが・・・。










先月の記事
昔、日照りが続くと、どの水田にどれだけ水を引くか問題を解決できず、
殺し合いの喧嘩まで起きた。
ところがある時、水喧嘩の真っ最中に大雨が降ってきた。
それで問題自体が消えたことに気づき、
みんな取っ組み合ったままポカンとしてしまった、

という譬え話を紹介した。

雨が降って問題自体が雲散霧消した。
殺し合いの喧嘩をしていた村人は、
高速手のひら返しに明るく振舞い
気まずくも和解しただろう。
いろんな嘘で取り繕いながら、醜い現場からフェードアウトしただろう。
やらかした都合の悪い事実は互いに口にせず、やがて忘れて、
すべてなかったことにしようとするだろう。

この貴重な体験も、真に活かされることがまったくないまま、空しく忘れてしまう。

だから、また日照りが続けば、同じ愚行をまるで初めてのことのように繰り返す。

それが貪瞋痴に夢中になってる狂った凡夫の、変わらぬ生きざまだ。




 このディスカッションドラマも
同趣旨の譬え話ロングバージョン版として肝銘深く観終わったのだ。

…まあ、こんな観方をしてるのは、おれだけかもしれないが。