哲学日記

存在の意味について、日々思いついたことを書き綴ったものです。 このテーマに興味のある方だけ見てください。 (とはいえ、途中から懐かしいロック、日々雑感等の増量剤をまぜてふやけた味になってます)

一度の怒りが万徳を破壊する

ショーペンハウアー「みずから考えること」心理学的覚え書 石井 正訳)より引用します。

気の早い人たちは、必ず、自分が怒りはじめそうになったら、すぐさま、その事件を一時忘却するように、おのれにうち克つことを努めなければなりません。というのは、もしも、一時間後になってから、この事件に立ちかえってみるならば、彼らにとって、この事件は、もはや以前のように悪いものとは思われず、やがて、おそらくは、なんら意味のないことと見られるでしょうから。

(引用終)



 わかっちゃいるけど止められないわけで、気づいたときはすでに怒っていることも少なくないが、勇気を出して気づいた時点ですぐ怒りをフェードアウトすべきだ。
振り上げた拳をゆっくり下すような見栄えのしない始末になるが、そのまま怒り続けるより、はるかにましなのだ。
怒りの毒はすさまじくて、一生かかって積んだ功徳を一瞬で破壊するとブッダによって説かれているのだから。


[関連記事]→「怒った人に怒り返す人は、悪をなす
http://rdsig.yahoo.co.jp/blog/article/titlelink/RV=1/RU=aHR0cDovL2Jsb2dzLnlhaG9vLmNvLmpwL2N5cW5oOTU3LzU3NTE3MTM4Lmh0bWw-

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