哲学日記

存在の意味について、日々思いついたことを書き綴ったものです。 このテーマに興味のある方だけ見てください。 (とはいえ、途中から懐かしいロック、日々雑感等の増量剤をまぜてふやけた味になってます)

ブリッジ・オブ・スパイ



映画『ブリッジ・オブ・スパイ』予告A(トム・ハンクス×スピルバーグ監督コメント付き)


 観始めた直後、突然思いついたオリジナルゲームを実行した。
(おれの人生の唯一の目的は不断のサティを全うして死ぬことだが、悲しいことに今のところ達成率1%くらいなのだ。なんとかしないとどうにもならない。そこで…)
映画を観ながら、息を吸って「(腹部の)膨らみ」吐いて「縮み」のルーティンサティを入れる。
映画が終わるまでサティをキープできればおれの勝ち、途中で映画のシーンに意識が持っていかれてサティが一度でも途絶えれば負け(言うまでもないが、映画の内容はちゃんと理解しながら観る)。
そういうルールのゲームだ。

 スピルバーグは相変わらず映画の作り方がすごく丁寧で安定している。トム・ハンクスの演技も堅実で見事だ。しかも、この名監督名優コンビの映画は4作目で、息ぴったり。この映画が面白くないわけないのだ。

 言い換えれば、観客のもともと弱いサティを一瞬で奪い去り、物語に没入させる力が非常に強いということだ。

 おれは、没入を快感に転換してしまう一般的性癖を悪と感じる変物だ。


 序盤、ソ連スパイの弁護を引き受けた主人公が世間の野蛮な攻撃のみならず、家族にまで非難される場面で危うく意識を持っていかれそうになり、早くもサティが消えかける。
いかん!このままではゲームに負けるとおもい、「膨らみ」で右手親指第一関節を伸ばし「縮み」で軽く(指先端で約1cm)曲げる…この感覚を足してサティを強める戦術にシフトした。
これが奏功し、その後も、ベルリンの壁によじ登ろうとした人々が銃殺される場面、息詰まる釈放交渉、タイトルにもなった橋上でのスパイ交換等、数多い名シーンに何度も吸い込まれそうになりながら、ついにエンドロールまでサティをキープできた、ギリだけど。


 てことで、まずはめでたく1勝get!
おれ、けっこう良いことおもいついたかも。 


 今後、映画鑑賞とこのゲームはセットにすると決めた。

もちろん観終って終わりじゃなく、できる限りサティはキープし続ける。

[参考]
息を吸って「(腹部の)膨らみ」吐いて「縮み」ヴィパッサナー実践