哲学日記

存在の意味について、日々思いついたことを書き綴ったものです。 このテーマに興味のある方だけ見てください。 (とはいえ、途中から懐かしいロック、日々雑感等の増量剤をまぜてふやけた味になってます)

人間の死とはなにか


人間の死とはなにか。
死とは「人はみないずれ死ぬものだ」ということではない。
そんなよそごとの話じゃない。

死とは、自分が、今、死ぬことだ。


こう言うと、おおかたはわからない。
仏教の本質は修行にある。それを考えればわかるかも。
「頭燃を払う」という。
頭についた火を必死で消すように修行しないなら、そんなものは修行ではないとブッダが教えているのはなぜか、一度真剣に考えてみるべきだ。

いつか死ぬのはわかってるが、今日明日の話じゃないとおもってるなら、どんな修行も暇潰しの徒労にしかならない。どれだけ長生きしたところでタイムリミットが来てアウトになるまぬけのパターンだ。

ことさらに自分が今死ぬとおもえ、ということとはまったく違う。修行のテクニックや処世術じゃない。そうではなくて、それが死ということの眼前の事実なのだ。

石火電光、目の前なれども、無常幻化なる事をしらず。

(鈴木正三禅師 盲安杖)

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