哲学日記

存在の意味について、日々思いついたことを書き綴ったものです。 このテーマに興味のある方だけ見てください。 (とはいえ、途中から懐かしいロック、日々雑感等の増量剤をまぜてふやけた味になってます)

死ぬことは知られていない。知れば争いは静まる。

 スティーブ・ジョブズスタンフォード大卒業式でしたスピーチは素晴らしい。
しかし、本気で受け入れる人はものすごく少ないとおもう。


スティーブ・ジョブズ ス大卒業式でのスピーチ 後編





 このスティーブ・ジョブズの話、大多数の人々は上っ面で感心したふりはしても、確実にすぐ忘れる。

 しかしそれも無理ないことで、かれらは
自分は死んでも生きている
と盲信してるので、自分達のこの信念に刃向かう話を長く覚えていることができないからだ。
これは現代を支配している共同幻想の最大最悪のもの。
分かって当然の明了々の事実を分からなくしている、今、現に働いてる力だ。

 怖いけどちょっと分かるって人は、まだ脈がある。勇気を出してこのダークパワーの呪縛をぶっ飛ばせ!



 世代を越えて読み継がれている絵本「百万回生きたねこ」の作者佐野洋子さんは

自分が死ぬと知ることは自由になることだ。

と言った。

 世の中の大多数の人たちは「人は死ぬ。自分も死ぬ。そんなの常識。誰でも知ってる」と言う。
そういう大嘘を自分につくから、
さあいよいよ死ぬというその瞬間まで、一度も自由になれない。



映画『100万回生きたねこ』予告編





 おれは昔、自分は死ぬ定めだと自覚する経験をした。
「人は死ぬ。自分もやがて死ぬ。誰でも知ってる常識だ」といったこととは
まるっきり違う
強烈な体験
だった。
それから1年くらいは何を食べて生きてたのか記憶がない。周りの全てが違う感じだったが、不思議なほど不安はなかった。

 生きてる限り完全な自由はありえないが、それ以来、本当はつまらないくだらない多くのことから、自由になれたとおもっている。






スティーブ・ジョブズ 名言集 - YouTube.flv


 スティーブ・ジョブズ佐野洋子も同じことを教えようとしている。
調べればマハトマ・ガンジーも鈴木正三禅師もブッダも…これはという人物は皆同じことを言っている。



Man lives freely only by his readiness to die.
死ぬ覚悟ができた人間だけが自由に生きる。
マハトマ・ガンジーの言葉)

生死をしる時は、おのずから道あり。しらざる時は、仁義礼智もなし。
(鈴木正三禅師 盲安杖)

死ぬことは知られていない。知れば争いは静まる。
ブッダ ダンマパダ6)





以上復習終わり、みんながんばれよ!(お前ががんばれ、という声が…)


(過去記事統合増補編集再録)