哲学日記

存在の意味について、日々思いついたことを書き綴ったものです。 このテーマに興味のある方だけ見てください。 (とはいえ、途中から懐かしいロック、日々雑感等の増量剤をまぜてふやけた味になってます)

今死ねば、ほんとに生きる


人間が死すべき不可避の運命に縛りつけられてることは、人間にとって最も大きな恵み・救いだ。

もし、死なないなら、人は底なしに堕落してゆくだろう。

これは、百年足らずで死ぬために、堕落が途中でストップするという意味での救いではない。

そういうことじゃなくて、死が必ず自分にやってくるという未来のある日が、現在ここに生きているおれを常に堕落とは反対の方向にひっぱってる。


この力は、人がそれを(自分が死ぬということを)意識しようがしまいが、必ずはたらいてる。

なぜなら、自分が人間であり、人間は必ず死ぬことを本当に分からないなどという人はいないからだ。

自分の死の予感に恐れ、自分で自分を騙す不誠実な生活(死はあの世へのお引越)を選んでる最中さなかでさえ、やはりこの力ははたらいて、もしこの力がはたらかなければ、その人間に見舞ったであろう結果とは非常に違った体験をその人間にさせる。

 

 大死一番たいしいちばん絶後ぜつごよみがえ

 

おれは、死は人の嫌がる話だと分かってるが、あえてする。
死の生に対する良き働きを活性化するためには、生きてるうち、元気なうちに、一回、自分なりに精一杯死にきることが一番有効だと信じてるからだ。

 

人間一般や、あれ、これの人間にではなく、まさにこのおれ一個の存在めがけて必ず死は襲いかかり、確実に滅ぼすという事実、しかもその死がなんであるかを、おれはけっして知ることができないという事実、…この二つの大きな事実が、おれを最終的に救う力だ。

ブッダは、この特別な活力を、

聖なる苦の真実「苦聖諦」

とよんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 (My Favorite Songs)

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(過去記事編集再録)