瞑想に励んで、ついに非想非非想処 を体験するよりも、
の教えひとつを信じて生きるほうがはるかに優れていると、おれは思う。
※『非想非非想処』
釈尊が出家してすぐに到達したきわめて高度な瞑想状態。
※『諸悪莫作 衆善奉行』
諸々の悪を為すことなく、もろもろの善を行い、自ら心を浄くせよ、是が諸仏の教えなり。(七仏通誡偈)の前半部。
(ブッダ 神々との対話 中村 元訳Ⅲ1・4)より引用します。
死に襲われて、人間としての生存を捨てつつある人にとっては、何が自分のものであろうか。
かれは、何を取って、行くのであろうか。
何が、かれに従うものであろうか。
ーー影がそのからだから離れないように。
人がこの世でなす善と悪との両者は、その人の所有するものであり、人はそれを執って〔身につけて〕おもむく。
それは、かれに従うものである。
ーー影がそのからだから離れないように。
(過去記事編集再録)