[ストーリー]より引用。
…北ロンドン、カムデンの通りに止まっている黄色いオンボロの車で暮らすミス・シェパード。近所に引っ越してきた劇作家のベネットは、路上駐車をとがめられているミス・シェパードに声をかけ、親切心から自宅の駐車場に招き入れる。それから15年、ミス・シェパードはベネットの家の駐車場に居座り続け、ベネットは、高飛車で突飛な行動をとるミス・シェパードに時折、頭を抱えながらも、なぜかフランス語に堪能で、音楽にも造詣の深い彼女に惹かれていく・・・。
地味なイギリス映画の良さが珍しく出た、実話をもとにした作品。
作家の母親が女特有の残酷さで
罪なきホームレスの老女を聞えよがしに辱める。
作家は、その時の母親を、次のように評している。
罪人が見た目に騙されて、罪なき者に刑を下す。
ところが、のちにその刑を自分が与えられる。
地味過ぎるストーリーと映像だが、なにか深い切ないものがじわっと心に沁みてくる。