哲学日記

存在の意味について、日々思いついたことを書き綴ったものです。 このテーマに興味のある方だけ見てください。 (とはいえ、途中から懐かしいロック、日々雑感等の増量剤をまぜてふやけた味になってます)

出口のない洞窟に、 みんなと一緒に入って、 その中で一生を終える とはどういう意味か

 
 
 
 無明というガンに侵されて苦しみながら空しく死ぬ。
 
死ぬまで感覚の刺激を追い続けるだけの人生。
 
みんなそういう生き方をしている。
 
快だと妄想して夢中で苦を追い続ける一生。
 
暗いじめじめした出口のない洞窟に、
みんなと一緒に入って、
その中で一生を終える
 
とはそういう意味だ。

 

 

 世間はアベコベになっている。
快感を感じると「得してる」とおもい、苦しいと「損してる」とおもう。
「なあに人生楽ありゃ苦もあるさ♫」と、悲しくごまかして苦を楽の一部分とみなし、ひたすら快感を追い続けては、次から次とあっけなく死んでいく。
「楽は苦なり」と言う聖者にたいして「苦は楽なり」と言うのだから、まさにアベコベだ。

 

たとえ世界一の成功者となっても、酔生夢死の一生だとおもう。

 

アベコベの人に残された道は「酔生夢死の人生でオッケー」とやけっぱちに居直るしかない。
まあ事実、大部分の人はそうしてる。
それは、実のところ道ではなく、出口なしの洞窟だ。

 

 いったん人に生まれたら、
一番最初の入口で捏造した「オレ・オレノモノ」
を正し、洞窟自体を消す試みに賭ける以外の道はない。
 
失敗してもダメモト、思いを定め安心して行こう。