哲学日記

存在の意味について、日々思いついたことを書き綴ったものです。 このテーマに興味のある方だけ見てください。 (とはいえ、途中から懐かしいロック、日々雑感等の増量剤をまぜてふやけた味になってます)

この道しかない。安心して行く。

他の人々が「安楽」であると称するものを、諸々の聖者は「苦悩」であると言う。
他の人々が「苦悩」であると称するものを、諸々の聖者は「安楽」であると知る。
解し難き真理を見よ。無智なる人々はここに迷っている。
ブッダのことば 762 中村元


得は迷い。損は悟り。
澤木興道老師の言葉


 世間はアベコベになっている。
快感を感じると「得してる」とおもい、苦しいと「損してる」とおもう。
「なあに人生楽ありゃ苦もあるさ♫」と、悲しくごまかして苦を楽の一部分とみなし、ひたすら快感を追い続けては、次から次とあっけなく死んでいく。
「楽は苦なり」と言う聖者にたいして「苦は楽なり」と言うのだから、まさにアベコベだ。

たとえ世界一の成功者となっても、酔生夢死の一生だとおもう。

アベコベの人に残された道は「酔生夢死の人生でオッケー」とやけっぱちに居直るしかない。
まあ事実、大部分の人はそうしてる。
それは、実のところ道ではなく、出口なしの洞窟だ。






 いったん人に生まれたら、一番最初の勘違い「オレ・オレノモノ」を正す試みに賭ける以外の道はない。
失敗してもダメモト、思いを定め安心して行こう。

(過去記事編集再録)