哲学日記

存在の意味について、日々思いついたことを書き綴ったものです。 このテーマに興味のある方だけ見てください。 (とはいえ、途中から懐かしいロック、日々雑感等の増量剤をまぜてふやけた味になってます)

洋画「海底47m」人生はパニック・スリラー

Wikipedia

海底47m(原題:47 Meters Down)

から[ストーリー]を引用させていただきます。

ケイトとリサは休暇でメキシコを訪れていた。「君は退屈な人間だ」と彼氏に言われて破局したリサを慰めようとして、ケイトは考えを巡らすが、上手いアイデアを思いつけずにいた。そんな折、ケイトは地元の人からケージ・ダイビングについての話を聞いた。「これだ!」と思ったケイトは、リサをケージ・ダイビングに誘った。リサは気乗りしなかったが、ケイトから「また退屈な女だと思われるわよ」と言われたため、渋々ダイビングに挑むことにした。

翌日、2人が港に到着すると、リサがダイビングへの不安を吐露したが、ケイトは「危険なことなんてないでしょうよ」と真剣に受け止めなかった。2人は地元の青年たちとテイラー船長の船に乗った。ケイトはテイラーに「2人ともダイビングをしたことがある」と言ったが、これは嘘であった。リサにはダイビング経験がなかったのである。

ダイビングスポットに到着したとき、テイラーはサメをおびき寄せるためのえさを撒き始めた。ここに至り、ケイトもダイビングへの不安を口にしたが、テイラーは「大丈夫だ」と言うばかりであった。最初に潜ったのは地元の青年たちであった。船にいた誰もが気が付かなかったことではあるが、すでにこの段階でケーブルに切れ目が入っていたのである。青年たちが無事に帰還したのを見たテイラーは、リサとケイトを海底に送る準備を始めた。2人が檻の中に入ったとき、ボートに備え付けられていたケーブルの巻上機が水中に落下してしまい、2人はそのまま海底47メートルへと沈んでいった。しかも、2人は船との交信ができない状態におかれてしまった。海面下40メートルまで泳いでいったケイトは、必死の思いで船との交信を試みた。テイラーは「ハビエルがスペアの巻上機をもってくるまで耐えてくれ。あと、サメがウヨウヨしているから、檻の外には出るな」とケイトに言った。極度の緊張下におかれた2人は、予想以上の量の酸素を消費してしまった。やがて、2人をハビエルのサーチライトが照らした。ハビエルは自分たちを視認できないのではないかと考えたケイトは、檻の外に出ようとしたが、彼女の酸素タンクは空に近い状態にあった。そこで、リサがケイトの代わりに檻の外に出ることとなった。サメが下から襲撃してくることを防ぐために、リサは海底に沿って光源へと向かった。

途中にあった崖を乗り越えて光源にたどり着いたリサだったが、そこにハビエルの姿はなかった。しかも、光源にたどり着くのに必死になる余り、檻と自分がどれくらい離れているのか分からなくなってしまった。そこへハビエルが姿を現わしたが、彼はサメに襲撃され命を落としてしまった。ハビエルのスピアガンを装備したリサは、檻へと泳いで戻ることにした。フラッシュライトの光を確認したテイラーは2人の入った檻を引き上げようとしたが、その途中でケーブルが切れてしまった。2人の入った檻はさらに深い場所まで沈んでしまった。生還の見込みを失った2人はパニックに陥り、さらに酸素を浪費してしまうのだった。しかも、檻はリサの足を下敷きにしていたのである。

恐怖体験 - 海洋恐怖症の人は絶対に見ないでください | 海底47m | Netflix Japan - YouTube

www.youtube.com

 

 

 巨大な人喰いサメが泳ぎ回る海で、ケージに閉じ込められたまま水深47mの海底まで落下した姉妹の、サメの恐怖に加えて潜水病や酸素欠乏の危機を描く代表的パニック・スリラー。

 
 
 

 

人はなぜパニック・スリラーに魅かれるのか。


人生が正にそういうものだからだ。
人は生老病死の運命を知っており、何とかしてこの深刻な極限状況から脱出したいと願っているからだ。


ケージに閉じ込められ海底まで落下…(生)
迫る酸素欠乏の危機……………………  (老)
サメの恐怖や潜水病……………………  (病)
挙げ句の果てサメに食い殺される……  (死)


しかし大多数の人々は願っているだけで、その実なにもしない。

物語では人食いサメの恐怖から生還する夢を楽しむが、現実は死という恐ろしいサメに一人の例外なく食い殺されるのに。


「その瞬間」に襲われるまでの間、日常的にパニック・スリラーなど見て、のん気に過ごすだけだ。

 
 
 
ブッダ 神々との対話3篇3章5節・山の譬喩 中村 元訳)
より引用させていただきます。
ブッダはパセーナディ大王に説かれた)
 虚空をも打つ広大な岩山が、四方から圧しつぶしつつ、追ってくるように〈老いと死〉とは、生きるものにのしかかる。王族、バラモン、庶民、隷民、チャンダーラ、下水掃除人であろうと、いかなるものをも免除しない。すべてのものを圧しつぶす。
そこには、象軍の余地なく、戦車隊や歩兵隊の余地もない。
策略による戦いによっても、財力によっても、勝つことはできない。
それゆえに、賢明な人は、自己のためになることを観察して、
ブッタと法と集いとに対する信仰を安住させよ。
(引用終)
 
 
 
 
 70超えた自分を顧みてつくづく思うのは、
おれのような平々凡々たる人間は、さあいよいよ死ぬというその時が来ないとホントの本気にはなれないということだ。
虚空をも打つ広大な岩山が、四方から圧しつぶしつつ、追ってくるように〈老いと死〉とは、生きるものにのしかかる。
さあいよいよ死ぬというその時に気づいても、すでに体力も気力もすっかり失せていて指一本動かすことさえできず、何もかも手遅れでただ愚かに死んでいく。
それが大多数の人間のありのままの事実だ。

それゆえに、賢明な人は、自己のためになることを観察して、
ブッタと法と集いとに対する信仰を安住させよ。

まだ体力気力が残っているうちに、これに気づきホントの本気になるかならないかに、人生のすべてがかかっていると思う。

 

 
 

ちなみに、

この「47 Meters Down」のヒットを受けて

第2弾「47 Meters Down: Uncaged」も作られた。

…本作は2017年に公開された映画『海底47m』の続編であるが、ストーリーの繋がり、連続性は無い。
なお、本作はシルベスター・スタローンの娘システィーン・スタローンのデビュー作でもある。また、ジェイミー・フォックスの娘コリーヌ・フォックスも出演し、2世俳優の共演となったWikipedia

47 Meters Down Uncaged full movie - YouTube

www.youtube.com

 

 

 

 

 

 

 

 

 (My Favorite Songs)  

'Hard to Say I'm Sorry' - Chicago 【和訳】シカゴ「素直になれなくて」1982年 - YouTube

www.youtube.com

 

(過去記事増補再録)