哲学日記

存在の意味について、日々思いついたことを書き綴ったものです。 このテーマに興味のある方だけ見てください。 (とはいえ、途中から懐かしいロック、日々雑感等の増量剤をまぜてふやけた味になってます)

会社で出世するより出世間

ブッダの真理のことば ダンマパダ244,245 中村 元訳)から引用します。
 
恥を知らず、からすのように厚かましく、図々しく、ひとを責め、大胆で、心のよごれた者は、生活し易い。

恥を知り、常に清きをもとめ、執著をはなれ、つつしみ深く、真理を見て清く暮す者は、生活し難い。

(引用終)




 これによって、明らかに分かります。ダルマは、生活し易くすることを目的として求められるべきものではありません。

現世利益を求める多くの人々は当て外れと思うかもしれませんが、残念なことに、法の正しい理会は、生活をし易くするためのものではないからです。

大多数の人たちが、自ら考えずに、空気を読んで周りと調子を合わせていればいいと思うなら、世の中は急速に悪くなります。

恥を知り、常に清きをもとめ、執著をはなれ、つつしみ深く、真理を見て清く暮す者が生活し難いこの常の世間とはどういう世界か、よくよく考えてください。
 
(過去記事増補編集再録)