哲学日記

存在の意味について、日々思いついたことを書き綴ったものです。 このテーマに興味のある方だけ見てください。 (とはいえ、途中から懐かしいロック、日々雑感等の増量剤をまぜてふやけた味になってます)

米津玄師 「Flamingo」




 人間の感情表現の変化は一定のパターンを循環してるとおもう。
一例を和歌に採れば、万葉集古今和歌集新古今集万葉集の循環だ。

おれが子供の頃(半世紀昔)は、空前のビートルズブーム。
当時流行ってたハード・デイズ・ナイトとかヘルプ! とかのストレートなロックを万葉集レベルと設定すれば、だんだん変化し、ピンク・フロイドの原子心母みたいなプログレッシヴ・ロック新古今集に相当する。ここまで凝ると、人は飽き、やがて率直な万葉集の世界に戻りたくなるのだ。

 この「Flamingo」を聴くと、日本のポップスも古今和歌集あたりまで来たなとおもう。
おれは、このあたりが一番心地よく感じて好きだ。
さらに新古今集まで行くと嫌になって、子供の頃聞いていた万葉集的な歌が懐かしくなるだろう。





 前の「Lemon」もよかったが、どちらかというと女性的だ。
比べて「Flamingo」は男性的で、おれは男なのでこっちを好む。