哲学日記

存在の意味について、日々思いついたことを書き綴ったものです。 このテーマに興味のある方だけ見てください。 (とはいえ、途中から懐かしいロック、日々雑感等の増量剤をまぜてふやけた味になってます)

2014-09-25から1日間の記事一覧

田中小実昌『アメン父』

「あなたはパウロに現れたりしたのに、どうして、私に現れないのか」 と父がけんかするみたいに言っている(祈っている)のを、母はなんどか聞いたそうだ。 (田中小実昌『アメン父』) 気持ちは痛いほど分かる。 本気で信仰に志したら、誰でもこの不満を抱…

夢しか「現実」がない物語人生

ブッダの教えを知らない人達は、物語の世界で生き死にしている。物語を現実そのものだと無意識レベルの頑強さで思い込んでいる。 おれは以前「悪い夢にうなされるよりは、良い夢で気持ちよくなるほうがまだましだといえる。しかし仏教は両方の夢から一時に目…

鬼才泉鏡花「高野聖」

「高野聖」が青空文庫にあったので、数十年ぶりに読み返した。 昔読んだ時に感服したが、今読みなおして泉鏡花の鬼才ぶりを再確認した。 Kyoka Izumi "Kouyahijiri" Shintate Sho CUTNOVEL English …うまれつきの色好み、殊にまた若いのが好(すき)じゃで、何…