哲学日記

存在の意味について、日々思いついたことを書き綴ったものです。 このテーマに興味のある方だけ見てください。 (とはいえ、途中から懐かしいロック、日々雑感等の増量剤をまぜてふやけた味になってます)

読書感想

はま寿司 藤沢周平 祝い人助八

今日(3日)から「ふぐと厳選旨ねた祭り」開催のはま寿司で昼食。 国産真ふぐ税込165円と大切り中とろ税込110円 宮城県産一本釣りとろかつおとあぶり各税込110円 真鱈白子軍艦税込165円 ゆっくり食べながら聴く朗読.MP3は 映画『たそがれ清兵衛』のメイン原作 …

釜揚げうどんの日。坂口安吾「日月様」

今日(1日)は「釜揚げうどんの日」の丸亀製麺へ。 ピーク時避けて15時過ぎ到着。しかし店の外まで客の長い行列が……これは10時半開店からずっと行列が絶えないってことか。俺の注文直前で椹桶が無くなり、丼での提供になった。 釜揚げうどん得盛半額330円。…

3食。谷崎潤一郎「金と銀」

朝。特大玉子焼き と、メロン。 昼。いつものはま寿司で。 ゆっくり食べて聴く朗読.mp3は、家で前半聴いた 谷崎潤一郎「金と銀」の続き 朗読:谷崎潤一郎「金と銀」 www.youtube.com 「金と銀」が書かれたのは、谷崎が独自のスタイルを8割がた見いだしつつあ…

菊池寛『極楽』苦痛と退屈を往復する人生

本日聴いた朗読.mp3は菊池寛『極楽』 【朗読】菊池寛『極楽』 − 浄土の光に導かれた老母の静かな旅路 − www.youtube.com 青空文庫菊池寛『極楽』より引用させていただきます。 …おかんは極楽の凡てに飽いてしまった。五十年七十年の間、蓮の花片はなびら一つ…

「或る罪の動機」「トカトントン」「ソウシリーズ」

朗読:谷崎潤一郎「或る罪の動機」 www.youtube.com 殺人犯人の独白。 「この世の中に何一つとして本当のものはない。真に欲しいと思う値打ちのあるものはない。みんな虚無だ。みんな高の知れたものだ……そりゃあ私にしたって、美味いものを喰えば美味いと思…

はま寿司 坂口安吾 明治開化安吾捕物その十「冷笑鬼」

昼「冬の旨ねた祭り」開催中のはま寿司へ。 広島県産 牡蠣(かき)握り 九州産 生さば 九州産生さば漁師漬け 鴨つくね軍艦 広島県産牡蠣のカキフライつつみ ローストビーフ(ネギ味噌焼き 炙りのどぐろ 炙りかつお 今日の朗読.MP3は 明治開化 安吾捕物その十「…

山本周五郎 是枝裕和 ジャッジするな ヴィパッサナー実践

山本周五郎の名作「しじみ河岸」 山本周五郎「しじみ河岸」 www.youtube.com この朗読を聴いて、なんとなく映画「三度目の殺人」を思い浮かべた。そして「裁くなかれ」の真意をもう一度考えた。 以前にも書いたことだが、山本周五郎の時代小説と聖書は深く関…

谷崎潤一郎「人面疽」

朗読:谷崎潤一郎「人面疽」 www.youtube.com この特異な小説「人面疽」は、まるで現代のAIテクノロジーを前提として作られた映画用シナリオのノベライズのようだ。そこが気になって、いささか調べてみた。 谷崎の映画製作に対する情熱と天才は本物だ。戦前…

3食。谷崎潤一郎 リフレーミングの天才

チーズとケチャップトッピングで厚切りオープンサンドの朝食。 今日(6日)から「うにと旨ねた秋祭り」のはま寿司で昼食。 うにつつみ ローストビーフ(ネギ味噌焼き) 鹿児島県産藁(わら)焼きかつおたたき 国産 まいたけの天ぷら握り ゆっくりと食べながら …

坂口安吾「明治開化安吾捕物」と「精神病覚え書」

10時過ぎ、松屋で遅い朝食をとる。 得朝牛皿定食ご飯特盛税込390円を注文しがちなおれ。松屋は白飯が美味い。 食べながらのMP3は、 大昔一度聴いて最近ランダムに再聴してる 坂口安吾の名作「明治開化安吾捕物シリーズ全20話」 朗読 坂口安吾 明治開化安吾捕…

またはま寿司 坂口安吾「万引家族」 

30日、期間限定セール中のはま寿司へ。 直火焼きまぐろ(大葉にんにく風味) 青森県産 長芋の天ぷらつつみ 釜揚げ白えびつつみ 直火焼きまぐろ軍艦 大とろサーモン山わさび 聴いた朗読.mp3は 坂口安吾 明治開化 安吾捕物 その五「万引家族」 朗読 坂口安吾 …

3食 「一年半待て」(松本清張)

朝。いただき物のレトルトカレー。 昼。近所のはま寿司で。 食べながら聴く朗読.MP3は 「一年半待て」(松本清張) 【朗読】一年半待て(松本清張) 読み手kinkin www.youtube.com 松本清張は多作にもかかわらず、当たりはずれが極めて少ない作家だとおもう。 多…

スシロー 松本清張「地方紙を買う女」

14時過ぎ、チャリで隣町スシローに出発。弱い向かい風。15時半過ぎ入店。この時間帯だと日曜でも空いてる。カウンター最奥席に座れたが、専用レーン設置店なので、以前ほどのベスト席感はない。 専用レーン部分が短いためか1回に2皿までしか注文できない。 …

帯状疱疹ワクチン 幸田露伴「幻談」

10月1日、かねて予約してあった帯状疱疹ワクチン接種のため、朝からUクリニックへ(不活化ワクチン選択。1回22,000円×2回。1回ごとに10,000円公的補助で実質24,000円←申請必要)診察室で問診の後U医師の手で肩に注射。コロナワクチンの時よりちょっとだけ痛…

森鷗外原作 映画『雁』

昔読んだおぼえがある森鷗外の小説『雁』の古い映画をネットで観た。 ウィキペディア「雁 (小説)」あらすじより引用させて頂きます。 1880年(明治13年)高利貸し末造の妾・お玉が、医学を学ぶ大学生の岡田に慕情を抱き、末造の来ない日に一人で家にいるよう…

3食「人生案内」坂口安吾

朝食 コンビニホットドック と業スー9月広告品「コーヒーゼリー」 昼食 隣接市の「大大大大感謝のありがとろ祭」開催中のスシローへ。 最近、大画面タッチパネル、専用配達レーン等最新設備にリニューアルした 店内に初めて入った。スタッフの短くない注文手…

またはま寿司。夏目漱石『現代日本の開化』

朝は、いただき物のホットドック、レンチンして軽く済ます。 昼食。 今夜あたりから大雨大風ですごいことになる台風予報が嘘みたいな昼間の穏やかな空の下、今のうちにチャリではま寿司へ。 ゆっくり食べながら聴く今日のMP3は、 漱石『現代日本の開化』です…

読書の仕方

(ショウペンハウアー みずから考えること 石井 正訳)から引用させていただきます。 紙のうえに書かれた思想は、一般に、砂にのこる歩行者の足跡のようなものにすぎず、なるほど、その人のとった道はわかるけれども、その人が道すがら眺めたものを知るため…

3食 坂口安吾 至高の文学観【通俗と変貌と】

目覚めた時から汗ばんでて、蒸し暑く気分悪い。 朝食。チーズ、ソーセージ、じゃこ、カニカマの具でオープンサンド と、業スー冷凍マンゴーハーフサイズ。 これ2ピース食べると身体の中から一気に冷えて一瞬で汗が止まる。 昼、連日の猛暑でチャリの遠出は…

萩原朔太郎「家庭の痛恨」

天才詩人萩原朔太郎の達見「家庭の痛恨」 【朗読】家庭の痛恨 萩原朔太郎 www.youtube.com 日本社会は、欧風化される前のほうが 優れたシステムで、みんな今より幸福だった って話で、なるほど言えてると思う。 が、しかし 昔の日本は、国家がシステマチック…

泉鏡花の名作「高野聖」

以前の記事 鬼才泉鏡花 「高野聖」で 「高野聖」が青空文庫にあったので、数十年ぶりに読み返した。… 妄念もうねんは起さずに早うここを退のかっしゃい、助けられたが不思議なくらい、嬢様別してのお情じゃわ、生命冥加いのちみょうがな、お若いの、きっと修…

「俺、俺のもの」が起こす戦争と「堕落論」

【堕落論(だらくろん)】坂口安吾:高音質な朗読 #坂口安吾 #朗読 - YouTube www.youtube.com 坂口安吾「堕落論」「続堕落論」はおれにとってバイブルで、忘れられない本だ。「堕落論」から少しばかり引用する。(以下、青文字が引用文です) …昭和二十年の…

名作映画「墨東綺譚」

永井荷風の最高傑作「墨東綺譚」の映画が今 ↓GYAO!で無料視聴できます。4月27日(水)まで↓ 墨東綺譚(R15+) GYAO!タイトル情報より引用させていただきます。 娼婦お雪の真っ赤な恋 永井荷風の同名小説をもとに、主人公を荷風自身に置き換えて映画化、赤線の…

絵本「百万回生きたねこ」

世代を越えて読み継がれている絵本「百万回生きたねこ」の作者佐野洋子さんは 「どんな人も一回しか生きない。ならば人を愛して死んでいけば、それだけでよい、という非常に簡単なことを言いたかった」と語る。 (NHK映像ファイル あの人に会いたい「佐野洋…

織田作之助「夫婦善哉」

織田作之助「夫婦善哉」を青空文庫で読み直した。 今回で数年、10数年の間をおいて3,4度読んでるとおもう。読書嫌いのおれとしては珍しい。しばらく経つとまた読んでみたくなる不思議な魅力がある小説だ。 MP3プレーヤーに入れて、ウォーキング中、繰り返…

イソップ寓話集

「イソップ寓話集」(昔の愛読書です)からひとつ 55 牡牛たちと肉屋。 むかしのこと、牡牛たちは、肉屋が、この世からいなくなればよいと考えた。と言うのも、肉屋は、牛たちを殺戮することを、なりわいとしているからだ。 牡牛たちは、日時を示し合わせて…

尾崎方哉

尾崎方哉(ほうさい)(自由律俳人)は、気になる人だ。 元々ねあかの人間が存在論的悩みと格闘して疲労困憊し、社会との絶え間ない違和感に悩まされ、それでも自分に忠実に生きようとしてしだいにひとりぼっちになっていく。 最後に孤独、無言、ひきこもりの…

耕治人の私小説「そうかもしれない」

耕治人の小品「そうかもしれない」を読む。 この作者のことはまったく聞いたことがなかった。 いい私小説だ。 痴呆になった妻が、心配する夫のことを忘れてしまい、 介助者に「あなたのご主人ですよ」といわれて 「そうかもしれない」 と呟く。 寒々とした脱…

昔の小説「五重塔」

じつは、「五重塔ごじゅうのとう」(作:幸田露伴)という古い小説が大好きです。 露伴は骨太で饒舌という、現代小説家にはない面白さがある。露伴の娘の文、その娘の玉、そのまた娘の奈緒と文学者が続き、「だんだん小粒になっていく」と批評されると、奈緒…

水上勉原作「飢餓海峡」

水上勉原作「飢餓海峡」 内田吐夢監督の東映映画を先に観た。それがあまりにも良かったので、その感動の余勢で小説にも手を出したって感じだ。おれは敗戦直後の荒廃混乱貧困を、(ほとんど類推に過ぎないにしても)辛うじて実感できる最後の世代なので、小説…