哲学日記

存在の意味について、日々思いついたことを書き綴ったものです。 このテーマに興味のある方だけ見てください。 (とはいえ、途中から懐かしいロック、日々雑感等の増量剤をまぜてふやけた味になってます)

亡者は生きているものの道具である




Wikipedia『パラノーマル・アクティビティ』ストーリーより引用
同棲中のカップル、ミカとケイティーは夜な夜な怪奇音に悩まされていた。その正体を暴くべくミカは高性能ハンディーカメラを購入、昼間の生活風景や夜の寝室を撮影することにした。そこに記録されていたものとは…。
(引用終)

 バケモノはケイティを離れないので逃げても無駄という設定だから、監督は制作費が潤沢にあれば、同棲カップルがヤバイ家から出てホテル等に閉じこもるが、そこでも大惨事というのも撮れたかもしれない。

この映画はエンターテイメントとして上手に作られてる。

しかし作品自体もそうだがDVD特典映像の稲川淳二の言動や監督の話に、お化けは人間の道具という事実が露骨に現れているとおもう。この道具は、使いこなす力量のない連中にとって自他を傷つける凶器になる。







澤木興道老師の言葉。
 よう「幽霊というものがこの世にあるものですか、ないものですか」などと質問する奴があるが、そんなことを考えておる人間を幽霊と言うんじゃ。



 亡者が出てくるとよう言うが、それも生きているものがある間だけのことで、もし生きているものがなくなると、亡者も化けて出てこない。亡者は生きているものの道具であると、「二十唯識」には出ている。

「禅に聞け」沢木興道老師の言葉より 櫛谷 宗則 編 大法輪閣