哲学日記

存在の意味について、日々思いついたことを書き綴ったものです。 このテーマに興味のある方だけ見てください。 (とはいえ、途中から懐かしいロック、日々雑感等の増量剤をまぜてふやけた味になってます)

映画 『スポットライト 世紀のスクープ』




 真実にじりじりと迫って諦めない記者たちの姿を丁寧に描く見事な脚本。
映画の基になる重大な実話の粗筋を知っているので、 おもいきり地味なストーリーの意味が分かり、かえって引き込まれていく。



 自分を神のように頼っている幼い子供達に性的虐待を加え精神を破壊する「聖職者」達。その隠蔽の共犯者となる組織と信者達。この無残な有様は、いうまでもなく明らかなことだが、カトリック教会だけでなく世界のあらゆる宗教組織に例外なく昔から実際にある。人間のやることは皆同じだからだ。

わざとすまじきことどもをもし、おもうまじきことどもをもおもいなんどせば、よくよく、この世のいとわしからず、身のわるきことをもおもいもしらぬにてそうらえ親鸞聖人の言葉を噛締め痛感する。