哲学日記

存在の意味について、日々思いついたことを書き綴ったものです。 このテーマに興味のある方だけ見てください。 (とはいえ、途中から懐かしいロック、日々雑感等の増量剤をまぜてふやけた味になってます)

絵本「百万回生きたねこ」

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 世代を越えて読み継がれている絵本「百万回生きたねこ」の作者佐野洋子さんは
「どんな人も一回しか生きない。ならば人を愛して死んでいけば、それだけでよい、という非常に簡単なことを言いたかった」と語る。
NHK映像ファイル あの人に会いたい「佐野洋子(作家)」より引用)



映画『100万回生きたねこ』予告編

 佐野洋子さんは
自分が死ぬと知ることは自由になることだ。
と言った。

 世の中の大多数の人たちは「人は死ぬ。自分も死ぬ。そんなの常識。誰でも知ってる」と言う。
そういう大嘘を自分につくから、
さあいよいよ死ぬというその瞬間まで、一度も自由になれない。

 おれは昔、自分は死ぬ定めだと自覚する経験をした。
「人は死ぬ。自分もやがて死ぬ。誰でも知ってる常識だ」といったこととはまるっきり違う強烈な体験だった。
それから1年くらいは何を食べて生きてたのか記憶がない。周りの全てが違う感じだったが、不思議なほど不安はなかった。
生きてる限り完全な自由はありえないが、それ以来、本当はつまらないくだらない多くのことから、自由になれたとおもっている。

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(過去記事増補編集再録)