数十年来遊び仲間だったKが、5日前に自殺した。
Kは10年も前から「近いうちに自殺する」とまわりに宣言していた。
おれは、自殺を絶対やってはいけない悪事だとはおもえない。
「人生の目的の第一歩は、生きること、である。何のために、という答えは、あとからついてくる…」という五木寛之の言葉を伝えて「自殺なんてつまらないからやめろ」としか言えなかった。
Kは覚悟の身辺整理をしたり、やっぱり思い直したりを繰り返していたようだ。
おれの引越しその他の事情で、Kとはこの5,6年は疎遠になっていたが、今月ひょっこり来た時はごく普通の感じだった。(よかった。まだ生きていた。やめたんだな)とおもった。あれが最後だったとは…
気持ちがじわじわ落ち込む。