実生活のトラブルに精力を奪われ、更新できない日が続いている…
この世には真の害悪があり過ぎるほどあるのだから、真の害悪を伴うような架空の害悪を新たに増やすなどという大それたことをすべきでない。
(ショーペンハウアー「幸福について」4 橋本文夫訳)
「お安いご用だ。おれはそんな愚かなことはしないから」と思っていたが、それだけではすまなかった。
自分だけの問題ではないと、最近思い知らされたのだ。
人が老いるということは、自作自演の幻想という架空の害悪をまわりに撒き散らすことでもある。
おれは避けようのない位置に拘束されていて、その害悪をまともにあびている。