哲学日記

存在の意味について、日々思いついたことを書き綴ったものです。 このテーマに興味のある方だけ見てください。 (とはいえ、途中から懐かしいロック、日々雑感等の増量剤をまぜてふやけた味になってます)

修証義4


光陰は矢よりも(すみや)かなり、身命は露よりも(もろ)し、(いず)れの善巧方便(ぜんぎょうほうべん)ありてか過ぎにし一日を復び(かえ)し得たる、
(いたず)らに百歳生けらんは恨むべき日月なり、悲むべき形骸なり、
(たと)い百歳の日月は声色(しょうしき)奴婢(ぬび)と馳走すとも、(その)中一日の行持を行取(ぎょうしゅ)せば一生の百歳を行取するのみに非ず、百歳の他生をも度取すべきなり、
(この)一日の身命は尊ぶべき身命なり、尊ぶべき形骸なり、此行持あらん身心自らも愛すべし、自らも敬うべし、
我等が行持に依りて諸仏の行持見成(げんじょう)し、諸仏の大道通達(だいどうつうだつ)するなり、
(しか)あれば即ち一日の行持是れ諸仏の種子なり、諸仏の行持なり。

(修証義 第五章より)