哲学日記

存在の意味について、日々思いついたことを書き綴ったものです。 このテーマに興味のある方だけ見てください。 (とはいえ、途中から懐かしいロック、日々雑感等の増量剤をまぜてふやけた味になってます)

超速で悟るブッダの直説。気づきで身を守る。

 

 ブッダが、托鉢途中ある男に呼び止められ、1分ほど話して去った。それを聴いた男がその場で悟った。これが

「仏教史上一番短い時間で悟った人」として記録に残っている。(動画16:40 )

 

www.youtube.com

「動画解説」から一部引用させていただきます。

年老いてまだ悟りに達していなかった比丘にお釈迦様が教えた、超速で悟りに達するための「六処観察」ヴィパッサナー瞑想とは?

(引用終)

 

 

 

 経典の名前にもなってる老比丘マールキャプッタって、

有名な「毒矢の喩え経」(中部第63経「小マールンキャ経」)

ブッダに叱られた哲学オタク青年マールンキャと同一人物か?ググってみたけど、判然としない。

 

もしそうだとすると「毒矢の喩え」でも悟れずに、空しく老いさらばえたあげくに、にわかに焦りだし

「もう人生の残り時間がない私に、一番手っ取り早く悟れる法を簡略に説いてください」

つまりは「ソッコー効く薬ください」とブッダに迫ったことになる。

 

そんな自分勝手で図々しいマールキャプッタに、なぜブッダは苦情を言いながらも、至高の教えで応えられたのか?

 

それは、老比丘マールキャプッタに

 

死ぬ前に悟りたいという

人生最後の切迫した気魄

 

をご覧になったからだとおもう。

 

 

 

ブッダの感興のことば26・17 中村 元訳より引用させていただきます)

見られたことは見られただけのものであると知り、聞かれたことは聞かれただけのものであると知り、考えられたことはまた同様に考えられただけのものであると知り、また識別されたことは識別されただけのものであると知ったならば、苦しみが終滅すると説かれる。
(引用終)

 

見られたことは見られただけのものであると
ことさらそう思えと、ブッダは説いているのではない。
 
妄想をやめて事実を知れと説いている。
 
色・声~識すべてについて
見られただけのものであると知り
識別されただけのものであると知ったならば
苦しみが終滅する
と明言している。
 
この教えは

死ぬ前に悟りたいという

人生最後の切迫した気魄

 がある者に、

顕著な即時性を発揮する。

 

ブッダが、托鉢途中ある男に呼び止められ、1分ほど話して去った。それを聴いた男がその場で悟った。これが

「仏教史上一番短い時間で悟った人」として記録に残っている。

 
 
 
このように如実に事実を知るための唯一の方法が、
ヴィパッサナーの実践だとブッダは教えている。
 
 
 
 [210905追記]

対象
色声香味触法の六境(六外処)

感覚
眼耳鼻舌身意の六根(六内処)
(合わせて十二処)

 

対象感覚が触れて生じる6種の
心の働き
眼識,耳識,鼻識,舌識,身識,意識の六識

 

六境六根合わせて十二処といい、
それに六識を合わせて十八界という。