哲学日記

存在の意味について、日々思いついたことを書き綴ったものです。 このテーマに興味のある方だけ見てください。 (とはいえ、途中から懐かしいロック、日々雑感等の増量剤をまぜてふやけた味になってます)

禅談(澤木興道)

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この本で人生が変わった。

『ただ(もと)を得て(すえ)(うれ)うることなかれ』



本は真如、末は神通の意味で修行を指す。
根本をしっかりと捉えて、末節に走るなということです。…

つまり本当の事さえすれば、それを人が知るとか知らんとか、功徳がどうの、神通がどうの、そんなことは問題ではないのです。

…しかるに、この本を捨てて末を追うものだから、何時までたってもこれにいき着かない。
ただ末末と末ばかり追うて、それでとうとう日が暮れてしまう。…

『ただ本を得て末を愁うることなかれ』と工夫することが最も大切なことであります。

澤木興道[禅談]「ただ本を得よ」より)


※『ただ本を得て末を愁うることなかれ』は証道歌の一節






覚触(かくそく)という語を、この本で知った。この上なく重要な語だが、分かるように書いてある本は、世の中にほとんどない。

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