おれは、ものごとを意識的に暗記する行為が昔から大大大嫌いだった。それは正しい行為じゃないと今も感じるが、なぜそう感じるのかわからない。
小学生の時、かけ算九九の暗記はどうしても避けられないと知ったおれは、たとえば「二九 十八」は憶えて「九二 十八」は憶えないというやり方で暗記量を半分くらいに減らした(数を交換しても同じ。略して36個)。
当時のおれは、このおもいつきを実行して可能的最善をつくした自分に満足した、クラスメートにも先生にも黙っていたが。
当時のおれは、このおもいつきを実行して可能的最善をつくした自分に満足した、クラスメートにも先生にも黙っていたが。
ただし…良い子は真似しないほうがいいよ。計算間違い頻発で泣くことになるからね(経験者談)。