道に達するのは容易ではない。
この世に生まれた者は、必ず病み、老い、且つ死する。
苦には限りがない。
罪をつくって、生死を繰り返す。
その苦しみは到底、言語では表現することができぬ。
(現代語仏教聖典 釈尊編 11章3節より)
道を得た者を見て、われは未だ得ておらぬと悲しんではならぬ。
数十人の人が、的を射るに、当たる者も、当たらぬ者もある。
然し射て止まざれば、遂には的中するであろう。
谷川の水も、大河の水も、次第に流れて大海に入る。
仏道も、修めて止まざれば、後には聖果を得るのである。
(同 17章1節より)