読みまちがい
以前の記事(聖書の言葉4)
http://blogs.yahoo.co.jp/cyqnh957/21104073.html
で、コヘレトの言葉をとりあげて、
「それにしても、最後の最後に脈絡の感じられない、取って付けたような御託宣、
『すべてに耳を傾けて得た結論。「神を畏れ、その戒めを守れ。」、これこそ、人間のすべて。』(12・13)
には白ける。」
と、感想を書いた。
実は、昨日から世界の名著「聖書」(責任編集 前田護郎)を読みかえしている。
今、「伝道の書」(コヘレトの言葉)を読んでいて、見逃していた注記に気づいた。
『すべてに耳を傾けて得た結論。「神を畏れ、その戒めを守れ。」、これこそ、人間のすべて。』
は、編集者が後から付け加えた文章だった。
(おれは、コヘレト本人の主張だと思っていた。拾い読みする癖が災いした)
最初に「コヘレトは言う。」で始まり、最後に「、とコヘレトは言う」で囲ってあるから、注記がなくても、おのずからそれ以下の言葉もコヘレトとは別人の主張(後代の挿入)だと気づかねばならない。
気づかなかったのは、おれの不注意に過ぎない。
※新約のみですが、前田護郎訳聖書を、便利な注及び聖書引照箇所付きの電子ブック版で読むことができます。
http://members2.tvnet.ne.jp/kishio/newbible/top_page.htm
「キャスト・アウェイ」上佳作
無人島から生還した男(トム・ハンクス)が、最愛の女性と別れて失意の中で言う台詞が効いてる。
「これからどうすべきか分かってる。息をして、生きるんだ」。
息をするのも決して楽ではない。