哲学日記

存在の意味について、日々思いついたことを書き綴ったものです。 このテーマに興味のある方だけ見てください。 (とはいえ、途中から懐かしいロック、日々雑感等の増量剤をまぜてふやけた味になってます)

道徳思考実験映画「運命のボタン」

GYAO!で無料視聴できます。4月28日(木)まで

運命のボタン

 

GYAO!のタイトル情報を引用させていただきます。

ボタンを押せば1億円、ただし見知らぬ誰かが死ぬ―決断の期限は24時間

ある日の明け方、ノーマ(キャメロン・ディアス)とアーサー(ジェームズ・マースデン)夫妻のもとに箱が届く。箱の中には赤いボタン付きの装置が入っていた。その日の夕方、スチュワート(フランク・ランジェラ)と名乗る人物がノーマを訪ね、ある提案を持ちかける。「このボタンを押せば、あなたは1億円を受け取る。ただしこの世界のどこかで、あなたの知らない誰かが死ぬ……」。ふたりは道徳的ジレンマに迷うが、目の前に1億円を見せられ、結局ボタンを押してしまう。果たして、ふたりの運命の行方は!? 1億円か死か、究極の選択がいま幕を開ける―。

The Box (2009) Official Trailer - Cameron Diaz, James Marsden Thriller Movie HD - YouTube

 

「押すと1億円ゲット、でも自分以外のだれか死ぬ」

 

2時間近い映画の尺を埋めるためか、後半は

思い付きレベルのサブストーリーの展開で

メインテーマの道徳的選択のジレンマが

ぼやけていく。

 

それと、魔法のボタンの作りダサイ。

大道具さん、もうちょっと頑張れたでしょ。

 

 

 

しかし、

それら些細な瑕疵はおいといて、

この設定自体は、一見滑稽だが

道徳的にヘヴィな思考実験

になってる。

 

ちょっと物足りなく感じる部分もあるが、

なんといっても大胆な設定の威力で

最後まで面白く観れた。

 

 

 

 

哲学上有名な、隙のないトロッコ問題とは違い、

倫理的ジレンマの設定が露骨に低俗なため、

簡単にタテマエのきれいごとで

「わたしは、押さない」と答えやすい。

 

だからこそ、

逆にトロッコ問題より

ずっと深刻な問題提起になってる。

 

なぜなら、

人間は日常の道徳意識を

詐欺レベルの上げ底にしてるので、

この露骨に低俗な設定が

 

もし現実になれば

 

露骨に低俗な本音が現れるからだ。

 

この映画は、そこを突いてる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(My Favorite Songs)

ジョン・レノン / イマジン (日本語訳付き) - YouTube

 

 

(過去記事統合増補編集再録)