哲学日記

存在の意味について、日々思いついたことを書き綴ったものです。 このテーマに興味のある方だけ見てください。 (とはいえ、途中から懐かしいロック、日々雑感等の増量剤をまぜてふやけた味になってます)

道徳的思考実験 映画「運命のボタン」

GYAO!で無料視聴できます。10月28日(木)まで)

運命のボタン

 

GYAO!のストーリーを引用させていただきます。

ある日の明け方、ノーマ(キャメロン・ディアス)とアーサー(ジェームズ・マースデン)夫妻のもとに箱が届く。箱の中には赤いボタン付きの装置が入っていた。その日の夕方、スチュワート(フランク・ランジェラ)と名乗る人物がノーマを訪ね、ある提案を持ちかける。「このボタンを押せば、あなたは1億円を受け取る。ただしこの世界のどこかで、あなたの知らない誰かが死ぬ……」。ふたりは道徳的ジレンマに迷うが、目の前に1億円を見せられ、結局ボタンを押してしまう。果たして、ふたりの運命の行方は!? 1億円か死か、究極の選択がいま幕を開ける―。

 

キャメロン・ディアス主演 映画『運命のボタン』予告編 - YouTube

 

「押すと1億円ゲット、でも自分以外のだれか死ぬ」

魔法のボタンの作りのダサイこと!

大道具さん、もうちょっと頑張れたでしょと言いたくなる。

 

しかし、それはおいといて、

この設定自体は、一見滑稽だが

道徳的にヘヴィな思考実験

になってる。

 

 

 

哲学上有名な、隙のないトロッコ問題とは違い、

倫理的ジレンマの設定が露骨に低俗なため、

簡単にタテマエのきれいごとで

「わたしは、押さない」と答えやすい。

だからこそ、逆にトロッコ問題より

ずっと深刻な問題提起だとおもう。

なぜなら、

露骨に低俗な設定が、もし現実になれば

露骨に低俗な本音が現れるだろうからだ。

 

 

 

2時間近い映画の尺を埋めるためか、後半は

思い付きレベルのサブストーリーの展開で

メインテーマの道徳的選択のジレンマが

ぼやけていく。

そこだけ、ちょっと物足りなく感じたが、

なんといっても大胆な設定の威力で

最後まで面白く観れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(My Favorite Songs)

ダーク・ダックス。

「銀色の道」

ダーク・ダックスって、PTA推薦みたいで好きじゃなかったけど、この曲だけは大好きで、何度も聴いてた。

ダークダックス 銀色の道 - YouTube