哲学日記

存在の意味について、日々思いついたことを書き綴ったものです。 このテーマに興味のある方だけ見てください。 (とはいえ、途中から懐かしいロック、日々雑感等の増量剤をまぜてふやけた味になってます)

リアルリアルランド


シンデレラコンプレックスやピーターパンコンプレック(ネバーネバーランド)の呪縛から脱出して現実の世界(リアルリアルランド)に生きなければならない、たまに戻って英気を養うのは善いが節度を忘れずに」という学者の主張が真理だと思われている。

本物の真理まで、あと二歩ほど足りない。

こういう微温的思想が真理であったためしはない。
もう一歩踏み込んで、学者の言うリアルリアルランドがもう一つのネバーネバーランドにすぎないと認めるためには蛮勇がいる。
高みで自分を支えてくれている唯一の足場を、自分でとっぱらってしまう事を意味するからだ。
しかしこの恐怖を避ける者は、本物の真理にこれ以上近づけず、そのために結局偽善という真理の反対物に変容せざるを得なくなる。

ユークリッド空間--リアルリアルランド
ロバチェフスキー空間--ネバーネバーランド
幻想だというならどちらも幻想だし、真実だというならどちらも真実だといわねばならない。
ユークリッド空間とロバチェフスキー空間が等価であるように。

蛮勇を持って、どちらの世界に対する執着も一時に捨て去ることによってしか、本物の真理を得る道は開けない。

真理探究には蛮勇が必要だ。
普通の勇気でなく蛮勇が。



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(過去記事編集再録)