奇妙な事実
強弱多少のちがいはあっても、わたしたちは、ひとしく、自分たちの営む業のすべてにおいて、終わりの近づくことをこいねがい、早くすませようとあせり、できあがるのを喜びます。
(ショーペンハウアー「みずから考えること」心理学的覚え書 石井 正訳)
これは、落ちついてよくよく考えてみると、非常に奇妙な事実だ。というのは一方で
全般的な終局・いいかえるといっさいの終わりの終わりのみは、できるだけ、遠い未来に延ばすことを望みます。
(同)
ということがあるからだ。
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